29日の東京市場でドル・円は下げ渋り。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見解で今後の利下げに思惑が広がり、午前中に147円52銭から146円67銭まで下落。その後は売られすぎの修正でやや持ち直したが、ドルの買戻しは限定的で戻りの鈍い展開に。

・ユーロ・円は162円12銭から161円55銭まで下落。

・ユーロ・ドルは1.1017ドルから1.0977ドルまで値を下げた。

・日経平均株価:始値33,244.43円、高値33,516.23円、安値33,179.07円、終値33,321.22円(前日比87.17円安)

・17時時点:ドル・円147円20-30銭、ユーロ・円161円80-90銭

【金融政策】

・NZ準備銀行:政策金利を5.50%に据え置き

【要人発言】

・ベイリー英中銀総裁

「利下げについて議論する立場にない」

「インフレ率低下に十分な証拠は得られておらず、確信も持っていない」

・NZ準備銀行(声明)

「インフレ圧力の継続を警戒」

「インフレ圧力が予想以上に強まれば、政策金利はさらに引き上げる必要」

「経済成長はトレンド下回っており、さらに減速の可能性が高い」

「インフレ率は2024年後半までに目標範囲内に低下すると予想」

「2025年半ばまで利下げはない見通し」

・NZ準備銀行総裁

「今回は利上げについて議論した」

「来年まで政策金利を維持することに固執してきた」

「インフレに対するリスクはまだ上向き」

「新首相との会談は非常に建設的だった」

・安達日銀審議委員

「現在の経済・物価情勢を踏まえると、粘り強く緩和を継続する必要」

「YCC柔軟化、出口政策への地ならしではない」

「まだ出口政策を議論する段階にはない」

「物価が現状のペースのまま上がり続けるとは想定していない」

【経済指標】

・豪・10月消費者物価指数:前年比+4.9%(予想:+5.2%、9月:+5.6%)