■NY株式:NYダウは62ドル高、一部ハイテクで利益確定売り



米国株式市場はまちまち。ダウ平均は62.42ドル高の39,131.53ドル、ナスダックは44.80ポイント安の15,996.82で取引を終了した。



半導体エヌビディア(NVDA)の好決算を受け生成AI利用の急拡大を背景とした同セクターへの成長期待に買いが継続し、寄り付き後、上昇。ナスダックは昨日の急伸後の一部ハイテクの利益確定売りにおされ下落に転じた。ダウは経済に楽観的な見方を受けた買いが支え、まちまち。ダウやS&P500種指数は連日で過去最高値を更新して終了した。セクター別では公益事業、商業・専門サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。



半導体エヌビディア(NVDA)は決算を好感した買いが継続。中古車販売プラットフォーム運営会社のカーバナ(CVNA)は第4四半期決算で初の黒字計上や、強い見通しが好感され、上昇した。デジタル決済のブロック(SQ)は24年の調整後の利払い・税引き・償却前利益見通し引き上げが好感され、上昇。履物販売会社のフットロッカー(FL)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇した。



メディア・エンターテインメント会社のワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は第4四半期決算で、脚本家や俳優のストライキの影響がくすぶり、内容が予想を下回り、大幅下落。オンライン旅行者のブッキング・ホールディングス(BKNG)は四半期決算で、予約見通しが冴えず、売られた。



ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はインタビューで、今年後半に利下げ開始が適切になる可能性が高いとの考えを示した。



(Horiko Capital Management LLC)





■NY為替:FRB高官は年内利下げを想定もドルは底堅く推移



23日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円56銭まで強含んだのち、150円30銭まで反落し、150円51銭で引けた。邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げを巡り1月の消費者物価指数(CPI)の予想を上回った結果が利下げ開始時期の判断に慎重な姿勢で臨む理由となると慎重な姿勢を示したため、ドルは堅調に推移した。ただ、NY連銀のウィリアムズ総裁も含め全FRB高官は利下げに慎重ながら、引き続き年内の利下げ開始を見込んでいることが明らかになり、長期金利低下に伴いドルの上昇も限定的となった。



ユーロ・ドルは1.0837ドルから1.0812ドルまで下落し、1.0822ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の一部委員は3月の利下げに否定的だが、ハト派のセンテノ・ポルトガル中銀総裁が3月の利下げを巡り、可能性が少なくても、ECBは選択肢にすべきと指摘するとユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、163円04銭から162円69銭まで下落。ポンド・ドルは1.2700ドルから1.2665ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8781フランから0.8818フランまで上昇した。





■NY原油:反落、利食い売りが強まる



NYMEX原油4月限終値:76.49 ↓2.12



23日のNY原油先物4月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比−2.12ドル(-2.70%)の76.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.35ドル−78.39ドル。アジア市場で78.39ドルまで買われたが、利食い売りが強まり、米国市場の後半にかけ76.35ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に76ドル台で推移。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  33.92ドル   +0.31ドル(+0.92%)

モルガン・スタンレー(MS) 86.55ドル   +0.70ドル(+0.81%)

ゴールドマン・サックス(GS)391.05ドル  +0.58ドル(+0.14%)

インテル(INTC)        42.99ドル   +0.01ドル(+0.02%)

アップル(AAPL)        182.52ドル  -1.85ドル(-1.00%)

アルファベット(GOOG)    145.29ドル  -0.03ドル(-0.02%)

メタ(META)           484.03ドル  -2.10ドル(-0.43%)

キャタピラー(CAT)      323.88ドル  +1.79ドル(+0.55%)

アルコア(AA)         26.52ドル   -1.23ドル(-4.43%)

ウォルマート(WMT)      175.56ドル  +0.15ドル(+0.08%)