10日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円40銭へ弱含んだのち155円90銭まで上昇し、引けた。



米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想以上に低下したため一時ドル売りに転じたが、同指数の期待インフレ率が予想外に上昇、さらに、米ダラス連銀のローガン総裁やボウマンFRB理事が年内の利下げに消極的な見解を示したため長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。



ユーロ・ドルは1.0790ドルまで上昇後、1.0760ドルまで下落し、引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した4月定例理事会要旨の中で、数人のメンバーがすでに利下げが適切と判断したことが明らかになり、早期利下げを織り込むユーロ売りに押された。



ユーロ・円は、167円96銭へ上昇後、167円67銭まで弱含んだ。



ポンド・ドルは1.2537ドルへ上昇後、1.2503ドルへ反落。英国中銀の6月の利下げを織り込むポンド売りが上値を抑制した。



ドル・スイスは0.9085フランへ上昇後、0.9055フランまで下落した。



[経済指標]

・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:67.4(予想:76.2、4月:77.2)

・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.5%(予想:3.2%、4月:3.2%)

・米・5月ミシガン大学5−10年期待インフレ率速報値:3.1%(予想:3.0%、4月:3.0%)