■NY株式:NYダウは349ドル高、CPI受け年内の利下げ期待再燃



米国株式市場は続伸。ダウ平均は349.89ドル高の39,908.00ドル、ナスダックは231.21ポイント高の16,742.39で取引を終了した。



4月消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け年内の利下げ期待を受けた買いが再燃し、寄り付き後、上昇。長期金利の大幅低下を背景にハイテク中心に買われ、終日堅調に推移した。終盤、上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダックは最高値を更新し終了。セクター別では、半導体・同製造装置やソフトウエア・サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。



石油・天然ガス会社のエクソンモービル(XOM)やコンピューターメーカーのデル(DELL)はアナリストの投資判断引き上げで、それぞれ上昇。消費者にデジタルヘルスケアプラットフォームを提供するグッドRX(GDRX)はスーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)と、同社顧客に対しより安価な処方薬を提供することを可能にするため提携強化を発表し、上昇。保存食製造・販売会社のB&Gフーズ(BGS)は幹部による自社株買いが報じられ、上昇した。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)はシャトルサービスの開始や宅配サービスにおいて会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコ(COST)との提携拡大を発表し、上昇。



ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか堅調な売上高・利益見通しが好感され、時間外取引で上昇している。



(Horiko Capital Management LLC)





■NY為替:9月の米利下げ開始観測再燃、ドル続落



15日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円79銭から154円70銭まで下落し、154円89銭で引けた。米4月消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化、4月小売売上高の伸びも予想を下回ったほか、5月NAHB住宅市場指数も予想外に下落したため9月の利下げ開始観測が再燃し、長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。



ユーロ・ドルは1.0826ドルから1.0881ドルまで上昇し1.0883ドルで引けた。ユーロ・円は、168円16銭へ下落後、168円84銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2607ドルから1.2684ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9015フランへ下落後、0.9063フランまで上昇した。





■NY原油:反発で78.63ドル、時間外取引で79ドルに接近



NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:78.63 ↑0.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.61ドルの78.63ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.70ドル−78.92ドル。米国市場の前半にかけて76.70ドルまで売られたが、米長期金利の低下、株高、ドル安を受けて押し目買いが観測されており、反発。通常取引終了後の時間外取引で78.92ドルまで買われている。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  38.91ドル   +0.42ドル(+1.09%)

モルガン・スタンレー(MS) 100.52ドル  +1.14ドル(+1.14%)

ゴールドマン・サックス(GS)466.09ドル  +7.62ドル(+1.66%)

インテル(INTC)        31.27ドル   +0.22ドル(+0.70%)

アップル(AAPL)        189.72ドル  +2.29ドル(+1.22%)

アルファベット(GOOG)    173.88ドル  +1.95ドル(+1.13%)

メタ(META)           481.54ドル  +9.69ドル(+2.05%)

キャタピラー(CAT)      360.04ドル  +1.86ドル(+0.51%)

アルコア(AA)         40.04ドル   +0.21ドル(+0.52%)

ウォルマート(WMT)      59.83ドル   -0.03ドル(-0.05%)