■25日移動平均線を突破





今週の新興市場は大幅上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.34%だったのに対して、グロース市場指数は+2.65%、グロース市場250指数は+2.75%とプライム市場よりも目立つ上昇となった。売買代金は1500億円前後とさほど膨らんではいないが、時価総額が大きい主力株やバイオ関連銘柄の一角が買われたことから、6月11日に25日移動平均線を突破。3月25日以来、25日移動平均線が上値抵抗線となってきたが、今回の突破を受けてゆったりとした反発は継続。グロース市場指数は今年初の6連騰、グロース市場250指数は2月以来今年2回目の6連騰となった。





時価総額上位銘柄では、GENDA<9166>が好業績に株主優待制度の新設、米国企業のM&Aなどが材料視されて買われた。また、カバー<5253>は同業のANYCOLOR<5032>が業績発表を材料に急騰したことが刺激材料となり上昇。13日は売買代金500億円超の大商いとなった。このほか、時価総額が大きいインテグラル<5842>が上場来高値を更新。バイオ関連のジーエヌアイグループ<2160>は、クオリプス<4894>やサンバイオ<4592>の急騰などが刺激となり年初来安値圏からの反発を見せた。一方、Macbee Planet<7095>は、前期が好業績着地となったものの、今期業績予想や前期期末配当見送りなどが失望売りにつながり年初来安値を更新した。





新規株式公開(IPO)は2社あった。11日に上場したD&Mカンパニー<189A>は、初値が公開価格を30.8%上回る1308円となったが、週末にかけては売りに押された。また、14日に上場したChordia Therapeutics<190A>は、初値が公開価格を66.7%上回る255円となったが、大引けにかけては売り優勢の展開となった。



■反発継続を期待したいところ、IPOは6社





来週の新興市場は、反発継続を期待したいところだ。グロース市場250指数は主力銘柄の上昇をけん引役に6連騰しており、投資家マインドも好転しつつある。グロース250指数を手掛ける投資家は少ないと推測するが、指数の戻りメドとして、まずは5月戻り高値水準の665ポイントが意識されよう。これまで、ティーケーピー<3479>やジーエヌアイグループ<2160>など時価総額の大きい銘柄の下げがきつかったが、徐々に戻りが見られていることから、戻り待ちの売りをこなすだけの売買代金が欲しいところだ。特に週末に上昇したウェルスナビ<7342>は、価格帯別売買高で商いが非常に多い1450円水準まで上昇。戻り待ちの売りをこなし、反発を継続させていけるか注目したい。





なお、来週のIPOは6社。18日には、M&A仲介業のインテグループ<192A>、19日には自社のSNSデータ分析ツールを駆使した企業のマーケティング支援などを手掛けるライスカレー<195A>、20日に動物病院運営のWOLVES HAND<194A>、SNSサービス運営のPostPrime<198A>、対外診断用医薬品のタウンズ<197A>、21日にオンライン住宅ローンサービスを手掛けるMFS<196A>が上場する。ちなみに、タウンズのみスタンダード市場、ほか5社はグロース市場へ上場する。





来週のグロース市場はIPOが多いことから日替わり物色の地合いが強まり、主力銘柄に資金が向かいにくい可能性もある。指数の連騰記録は途絶えるかもしれないが、25日移動平均線より上でしっかりとした推移が確認できれば、グロース市場の地合い好転ムードはより強まると考える。