unerry<5034>は12日、2023年6月期第3四半期(22年7月-23年3月)決算を発表した。売上高が前年同期比43.6%増の15.96億円、営業利益が同45.2%減の0.66億円、経常利益が同49.0%減の0.61億円、四半期純利益が同79.6%減の0.24億円となった。



ミッションである「心地よい未来を、データとつくる。」の実現に向け、リアル行動ビッグデータの収集体制の拡充や解析精度の向上、サービス開発の推進など、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank(R)」の基盤及び利活用の強化に注力してきた。



同社は全国4.5万店舗を分析できるツールである「ショッパーみえーる」をフルリニューアルした。今回のリニューアルでは実際に施策を手掛ける小売事業者の方がデータを手軽に分析できるよう、従来のベースであったBIツールを改善し、一般的なWEBサイトの店舗検索のように直感的に操作できるようになり、かつワンクリックで分析・可視化ができるようになった。



今後も、データに基づいた顧客・商圏理解や販促戦略に取り組む小売流通・消費財メーカーへの支援やスマートシティ市場での展開を一層強化していくとしている。



なお、リカーリング顧客売上高14.15億円、リカーリング顧客売上高比率88.7%、リカーリング顧客数72社、リカーリング顧客平均売上高0.19億円、NRR122.4%となっている。



2023年6月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。

売上高が前期比42.7%増(前回予想比5.6%増)の20.63億円、営業利益が同73.0%減(同90.5%減)の0.20億円、経常利益が同78.0%減(92.3%減)の0.15億円、当期純利益が同99.0%減(同98.8%減)の0.01億円としている。

同社は修正の理由として、将来のリカーリング収益拡大のための戦略価格受注(一部、クロスセル時の初期費用など)、旺盛な需要に中⻑期で応えるための積極採⽤、ショッパーみえーるの追加開発、北⽶進出準備などの積極的な先行投資を進めるため、としている。