泉州電業<9824>は5日、2023年10月期第2四半期(22年11月-23年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.1%増の618.51億円、営業利益が同21.7%増の43.04億円、経常利益が同20.7%増の44.82億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.2%増の29.94億円となった。



同社グループの係わる電線業界においては、電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均1,223千円と前年同期平均1,211千円に比べ1.0%上昇した(銅価格の推移、1トン当たり期初1,170千円、高値1,290千円(2023年2月)、安値1,140千円(2023年1月)、第2四半期末1,220千円)。また、建設・電販向けの出荷量は、前年同期に比べ減少基調で推移した。このような情勢のもとで同社グループは、提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓及び既存得意先の深耕、新商品の拡販など積極的な営業展開を図った。



当第2四半期累計期間の経営成績は、半導体製造装置向け需要の好調維持、自動車・工作機械向け需要の回復、銅価格の上昇に伴い建設・電販向けの売上が増加し、増収増益となった。



2023年10月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比8.2%増(前回予想比4.1%増)の1,230.00億円、営業利益が同8.5%増(同3.8%増)の81.00億円、経常利益が同7.7%増(同4.9%増)の85.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.3%増(同3.6%増)の57.00億円としている。



また、2023年10月期の中間配当金について、業績が堅調に推移したことに伴い、直近の配当予想の1株当たり40.00円から10.00円増配の1株当たり50.00円とし、通期の業績予想も好調に推移することが予測されることから、期末配当予想も直近の配当予想の1株当たり40.00円から10.00円増配の1株当たり50.00円とすることを発表した。これにより、2023年10月期の年間配当予想は、1株当たり100.00円となる。