週明け20日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比260.51ポイント(0.90%)安の28795.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.42ポイント(0.77%)安の11331.49ポイントと3日ぶりにそろって反落した。売買代金は1115億9900万香港ドルとなっている(17日は1113億6100万香港ドル)。



大型連休を前に利食い売り圧力が意識される流れ。春節(旧正月)に伴い、本土市場は24日〜30日、香港市場は24日後場〜28日が休場となる。ハンセン指数は先週、約8カ月半ぶりの高値水準を回復していた。また、香港情勢の不透明感、中国本土の新型コロナウイルス感染拡大も不安視されている。米中の指標改善を手がかりに朝方は買われたものの、上値は重く、指数は程なくマイナスに転じた。



ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.9%安、同じくカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.4%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)と中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)がそろって2.9%安と下げが目立った。



セクター別では、中国の不動産が安い。上記した華潤置地のほか、世茂房地産HD(813/HK)が7.8%、中国金茂HD(817/HK)が4.0%、龍湖集団HD(960/HK)が3.6%、万科企業(2202/HK)が3.3%ずつ下落した。取引再開した世茂房地産に関しては、第三者割当増資計画の発表も売り材料視されている。昨年後半から中国の不動産各社は、増資など資金調達が相次ぐ状況だ。



旅行関連の銘柄群も売られる。中国国際航空(753/HK)が7.1%安、中国東方航空(670/HK)が5.8%安、中国南方航空(1055/HK)が5.1%安、北京首都国際機場(北京国際空港:694/HK)が2.5%安、上海錦江国際酒店集団(2006/HK)が5.6%安で引けた。新型肺炎の感染拡大がネガティブ。武漢の保健当局は20日、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が18日と19日の2日間で新たに136人も確認されたと発表した。20日には、北京市や広東省深セン市でも初患者が確認されている。



半面、医薬品セクターは総じて高い。広州白雲山医薬集団(874/HK)が9.1%、中国中薬(570/HK)が8.2%、中国生物製薬(1177/HK)が4.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が4.3%ずつ上昇する。新型肺炎の感染拡大を背景に、薬品需要増の思惑が広がった。



半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.6%高、京信通信系統HD(2342/HK)が12.6%高、中国通信服務(552/HK)が8.9%高と値を上げた。



一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.66%高の3095.79ポイントで取引を終えた。医薬品株の一角とハイテク株が急伸。金融株、素材株、防衛関連株、公益株の一角も買われている。半面、旅行・レジャー関連株は安い。消費関連株、自動車株、不動産株も売られた。



【亜州IR】