15日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比107.69ポイント(0.37%)安の28793.14ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も93.41ポイント(0.85%)安の10905.89ポイントと反落した。売買代金は1245億1000万香港ドルとなっている(14日は1381億500万香港ドル)。





指標発表前に買いが手控えられる流れ。あす16日の取引時間中に、1〜3月の中国GDP成長率や3月の各種経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される。足もとで報告された経済指標が強弱感の分かれる結果だったこともあり、内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.4%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%安と下げが目立った。





セクター別では、医薬品が安い。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が5.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が5.1%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.3%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が1.1%ずつ下落した。バイオ医薬の康希諾に関しては、自社開発した新型コロナウイルスワクチンの動向が引き続き不安視されている。同じ技術を使ったジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンについては、接種後に血栓が生じる事例が相次ぎ、米当局は接種中断を勧告した。康希諾は14日、J&J製ワクチンなどとの違いを説明し、これまでの接種で重篤な副反応はみられないと強調したものの、売りに歯止めはかかっていない(14日は7.7%安)。中国当局は2月下旬に、康希諾製ワクチンの一般販売を承認している。





中国金融セクターもさえない。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.8%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.6%安、中国建設銀行(939/HK)が1.2%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.2%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.5%安で引けた。銀行株については、中国人民銀行(中央銀行)が年内に、国内の全4024行を対象とするストレステストを実施することが引き続き重しとなっている。





半面、石油・石炭、非鉄の銘柄群は総じてしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.1%高、江西銅業(358/HK)が7.0%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.8%高で取引を終えた。市況高が追い風。昨夜のWTI原油先物は4.9%高と大幅続伸している。また、ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミなど主要商品の先物が軒並み上昇した。





一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の3398.99ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。消費関連株、公益株、医薬品株、インフラ関連株、不動産株、海運株なども売られた。半面、非鉄株は高い。エネルギー株、半導体株も買われた。



亜州リサーチ(株)