4日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比231.73ポイント(0.88%)高の26426.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.87ポイント(1.06%)高の9419.25ポイントとそろって反発した。売買代金は1684億5130万香港ドルに縮小している(3日は2037億270万香港ドル)。





中国の政策を期待する買いが広がった。中国の国務院(内閣に相当)は3日、「全民健身計画(2021〜25年)」を発表し、国内スポーツ産業を盛り上げる方針を明らかにしている。新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大などを嫌気した売りが先行したものの、関連銘柄が動意付き、相場の地合いもやや改善した。ゲーム産業に対する規制強化の過度な不安も後退する。関連銘柄の組み入れが多いハンセン科技指数は2.4%高と急反発した。指標上振れも好感される。取引時間中に公表された民間集計の財新中国非製造業PMIは54.9に改善し、前月実績(50.3)から4.6ポイント上昇し、市場予想(50.5)も大幅に上回った。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が10.0%高、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が8.3%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.6%高と上げが目立った。舜宇光学とBYDは上場来高値を更新している。そのほか、ゲーム規制で3日に急落したインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は2.4%高と反発した。





セクター別では、中国スポーツ用品が高い。特歩国際(1368/HK)が12.2%、李寧(2331/HK)が5.6%、中国動向(3818/HK)が4.8%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.7%、361度国際(1361/HK)が3.3%ずつ上昇した。





自動車セクターもしっかり。上記したBYDのほか、吉利汽車HD(175/HK)が5.0%高、長城汽車(2333/HK)が4.0%高、東風汽車集団(489/HK)が2.9%高で取引を終えた。





医薬品セクターも物色される。薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.0%高、上海復星医薬集団(2196/HK)と百済神州(ベイジーン:6160/HK)がそろって3.6%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.1%高と値を上げた。復星医薬は最高値を更新している。





半面、マカオのカジノ関連は安い。永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が7.8%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が6.5%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が6.4%、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が4.4%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.7%ずつ下落した。コロナ感染再流行による旅客減の不安感が高まっている。市中感染が約490日にわたりゼロを維持していたマカオでも、3日に新規感染者が確認された。





旅行関連セクターもさえない。中国3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が2.1%安、中国南方航空(1055/HK)が2.0%安、中国東方航空(670/HK)が1.4%安、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が3.5%安と値を下げた。コロナ感染拡大に伴う移動制限の強化が逆風となっている。





一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.85%高の3477.22ポイントで取引を終了した。非鉄や鉄鋼など素材株が高い。ハイテク株、自動車株、エネルギー株、防衛関連株なども買われた。半面、金融株は安い。医薬品株、食品飲料株、空運株も売られた。



亜州リサーチ(株)