17日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比252.91ポイント(1.03%)高の24920.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が134.67ポイント(1.53%)高の8940.47ポイントとそろって5日ぶりに反発した。売買代金は1938億3070万香港ドルに拡大している(16日は1508億2300万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が高まる流れ。中国の劉鶴・副首相は16日、広州市で開催されたフォーラムで「民営企業の健全な発展を促すため、支援を続けていく方針に変わりない」と改めて強調している。足もとの経済指標下振れを受け、市場では「当局は一段の景気テコ入れ策を打ち出す」との見方が根強い状況だ。産業引き締めの広がりや、不動産業界を巡る債務リスクが不安視され売り先行したものの、指数は中盤からプラスに転じ、引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が8.9%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%高、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が5.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.4%高と上げが目立った。





ネット株も買われ、ハンセン科技指数は3.5%高。関連する構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.2%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.6%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.5%高と値を上げている。





不動産管理サービスの銘柄群も高い。世茂服務HD(873/HK)が15.6%、融創服務HD(1516/HK)が7.0%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が3.3%、碧桂園服務HD(6098/HK)が3.0%ずつ上昇した。大手デベロッパー、世茂集団HD(シーマオ・グループ・ホールディングス:813/HK)傘下の世茂服務は16日、自社株買い計画を発表。あわせて、親会社とは違う独自のサービスを展開し、安定的な経営を行う方針を示した。





半導体セクターも物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.9%高、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が6.5%高、華虹半導体(1347/HK)が5.2%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.4%高で引けた。半導体の需要拡大が見込まれる中、業績期待も高まっている。昨夜の米市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が史上最高値を更新した。





半面、非鉄や鉄鋼の素材セクターは安い。江西銅業(358/HK)が5.1%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.3%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と中国東方集団HD(581/HK)がそろって4.1%ずつ下落した。当局の商品相場介入を警戒。中国国家発展改革委員会(発改委)は16日、金属市況を注視し、銅やアルミなどの国家備蓄放出を継続すると表明した。発改委の担当者によれば、今年はすでに3回の入札を実施し、市場価格よりも低い水準で売却している。





一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%高の3613.97ポイントで取引を終了した。医薬・医療関連株が高い。発電株、消費関連株、不動産株、半導体株、銀行・証券株なども買われた。半面、資源・素材株は安い。保険株、インフラ関連株、軍事関連株も売られた。



亜州リサーチ(株)