10日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比392.60ポイント(1.96%)安の19610.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.64ポイント(2.22%)安の6644.13ポイントとそろって3日続落した。売買代金は892億7240万香港ドルとなっている(9日は821億8390万香港ドル)。



米ハイテク株安が重しとなる流れ。昨夜の米市場では、半導体産業の業績不安が強まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.6%安と大幅続落した。中国の新型コロナウイルス感染再拡大も警戒。新規感染者数は観光地を中心に増加しつつあり、一部の地区では行動抑制が強化されている。



寄り付き直後に公表された今年7月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2.7%(予想は2.9%)、生産者物価指数(PPI)の上昇率が4.2%(同4.9%)とそれぞれ予想を下回っている。ただ、CPIの上昇率は2020年7月以来の大きさとなった。また、米国では今夜、7月のCPIが公表される。米金融政策を左右することもあり、内外から強い関心が寄せられている状況だ。(亜州リサーチ編集部)



「ニューエコノミー」銘柄が急落。ハンセン科技(テック)指数は2.8%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成30銘柄は全面安)。中でも、新興EV(電気自動車)関連の下げが目立っている。蔚来集団(9866/HK)が7.3%安、小鵬汽車(9868/HK)が5.4%安、理想汽車(2015/HK)が4.9%安で引けた。そのほか、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.0%安。同社が発表した7月の営業実績では、スマートフォン用レンズの出荷数が前年同月比で14.9%減少し、3カ月連続のマイナス成長を喫した。



酒造やレストランチェーンなど飲食関連もさえない。青島ビール(168/HK)が3.5%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.1%安、海底撈国際HD(6862/HK)が3.3%安、九毛九国際HD(9922/HK)が2.9%安で取引を終えた。



デベロッパーや管理サービスの不動産セクターも安い。龍湖集団HD(960/HK)が16.4%、碧桂園HD(2007/HK)が7.2%、広州富力地産(2777/HK)が5.6%、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.9%、世茂服務HD(873/HK)が5.8%ずつ下落した。龍湖集団いついては、7月不動産成約が前年比38%落ち込んだ点も売り材料視されている。



半面、レアアース・非鉄関連の銘柄はしっかり。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が5.2%、エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が2.1%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%ずつ上昇した。



一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.54%安の3230.02ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、金融株、運輸株、ハイテク株、エネルギー株、公益株、不動産株、レジャー関連株なども売られた。半面、素材株の一角は高い。軍事関連株やインフラ関連株の一角も買われた。





亜州リサーチ(株)