【ブラジル】ボベスパ指数 128283.62 +0.20%

16日のブラジル株式市場は強含み。主要株価指数のボベスパ指数は前日比256.03ポイント高(+0.20%)の128283.62で引けた。日中の取引レンジは127922.45-128965.46となった。



買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、内需関連の上昇も指数をサポートした。一方、米長期金利の上昇が指数の上値を抑えた。また、インフレ率の加速なども警戒された。5月のFGVインフレ率(IGP-10)は前月のマイナス0.33%からプラス1.08%に加速し、予想のプラス0.95%を上回った。



【ロシア】MOEX指数 3486.26 +0.45%

16日のロシア株式市場は強含み。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比15.54ポイント高(+0.45%)の3486.26ポイントで引けた。日中の取引レンジは3477.85-3490.77となった。



終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅をやや拡大させた。原油価格とルーブルの同時高が好感され、買いは広がった。一方、指数の上値は重い。米長期金利の上昇などが懸念された。また、1-3月期の国内総生産(GDP、速報)が今週18日に発表されるため、見極めるムードも高まった。



【インド】SENSEX指数 73663.72 +0.93%

16日のインドSENSEX指数は強含み。前日比676.69ポイント高(+0.93%)の73663.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同203.30ポイント高(+0.92%)の22403.85で取引を終えた。



前日の終値近辺でもみ合った後は終盤プラス圏を回復した。貿易統計の改善が支援材料。4月の輸出・輸入がそろってプラス成長に回復した。また、景気対策への期待が高まっていることも支援材料となった。



【中国本土】上海総合指数 3122.40 +0.08%

16日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比2.50ポイント高(+0.08%)の3122.40ポイントと4日ぶりに小反発した。



不動産支援の動きが好感される。中国政府は数百万戸に上る売れ残り住宅の買い上げを検討しているもよう――などと報じられた。そのほか、浙江省の杭州市臨安区住宅都市農村建設局は15日、「商品住宅を公共賃貸住宅として供給するための買い上げ購入に関する告知」を公布。臨安区の住宅在庫を購入し、公共賃貸住宅に転換することが明らかにされた。人民元高も追い風。米長期金利の下落基調を受け、16日の外国為替市場では対米ドルの人民元相場が高く推移している。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感が依然としてくすぶっているほか、17日に4月の経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)が集中して公表されることも気がかり材料となっている。指数はマイナス圏で推移する場面もあった。