22日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.57ポイント(0.02%)高の3158.54ポイントと小反発した。





中国の景気支援スタンスが改めて材料視される流れ。超長期特別国債の発行で財政政策を強化するほか、売れ残り住宅の買い上げなど不動産業の支援も拡充する。新規の買い材料に乏しい中、これまでの経済対策が再びクローズアップされた格好だ。もっとも、上値は限定的。欧米と中国の対立激化を警戒し、指数は安く推移する場面もみられた。外電は22日、業界団体からの情報として、「大排気量エンジンを搭載した自動車に対し、中国が輸入関税の引き上げを検討しているもよう」などと報じた。それより先、イエレン米財務長官は21日、欧米は自国の製造業を守るため、中国の過剰な工業生産能力に連携して対応する必要があると述べている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、不動産の上げが目立つ。緑地HD(600606/SH)が6.7%高、金地集団(600383/SH)が6.3%高、北京城建発展(600266/SH)が5.4%高、中華企業(600675/SH)が3.2%高で引けた。





銀行株もしっかり。上海銀行(601229/SH)と重慶銀行(601963/SH)がそろって1.8%、厦門銀行(601187/SH)と北京銀行(601169/SH)がそろって1.7%ずつ上昇した。空運株、ハイテク株やインフラ関連株の一角なども買われている。





半面、医薬株は安い。人福医薬集団(600079/SH)と山東魯抗医薬(600789/SH)がそろって2.4%、北京同仁堂(600085/SH)が2.1%、天士力医薬集団(600535/SH)が1.8%ずつ下落した。消費関連株、エネルギー株、素材株、公益株、海運株も売られている。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.29ポイント(0.11%)高の257.24ポイント、深センB株指数が4.46ポイント(0.39%)高の1141.26ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)