福島県南会津町や栃木、群馬、長野の4県で相次いだ強盗容疑事件で、南会津町の現場で見つかった足跡と、他の3県の現場に残された足跡が類似していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 各県の事件現場周辺の防犯カメラには、同一とみられる車が事件発生前後に映っており、福島県警などの4県合同捜査班は同一犯が車で移動しながら犯行を繰り返していた可能性があるとみて調べている。15日に逮捕したベトナム人の男らから押収した車両と似た車だという。

 捜査関係者によると、栃木県日光市で4月30日未明に起きた強盗容疑事件では、奪われたキャッシュカードが事件発生から5時間以内に複数回にわたり使用され、現金計数十万円が引き出されていた。

 捜査班はこのカードで現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂容疑で自称内装工ホアン・フー・ホア容疑者(25)を逮捕している。一緒にいた住所不定の無職マイ・バン・シー容疑者(23)も入管難民法違反(不法残留)容疑で逮捕している。