福島県南相馬市博物館の企画展「五月中の申御野馬追」は21日、開幕する。初公開の相馬野馬追大絵図や歴代PRポスターを並べ、野馬追の伝統や日程変更の変遷を紹介する。8月18日まで。

 初めて展示する「相馬野馬追大絵図」は横約3メートル、縦約1メートルで、現存する江戸時代の野馬追絵図35点のうち、一枚絵として最大。江戸時代中期ごろの作品とされ、市内原町区に広がっていた牧草地で馬を追う騎馬武者や観衆の姿が描かれている。

 主任学芸員の二上文彦さんは「日程がどうして変わってきたのか学び、野馬追をより深く知ってほしい」と来場を呼びかけている。

 開館時間は午前9時から午後4時45分(最終入館は午後4時)まで。観覧料は一般400円、高校生200円、小中学生100円。月曜休館。祝日と相馬野馬追最終日の27日は開館する。