福島、群馬、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園は21日、山開きした。尾瀬沼周辺ではミズバショウのかれんな白い苞(ほう)が姿を現し、東北最高峰の燧ケ岳(2356メートル)の雄大な景色が訪れたハイカーを魅了している。

 この日は曇りや小雨、午後から晴れと、不安定な天気だったが、待ちわびたハイカーが思い思いのペースで木道を歩いた。尾瀬檜枝岐温泉観光協会によると、ミズバショウの見頃は6月上旬まで続くという。ショウジョウバカマやリュウキンカも顔をのぞかせている。ニッコウキスゲは7月上旬から中旬に見頃となる見通し。

 檜枝岐村の御池駐車場では6年ぶりとなる式典が催され、神事やテープカットがあった。