福島県福島市で育てた酒米を山口県の永山酒造が醸造する「銀座×福島×山口 日本酒造り交流会」の田植えは18日、市内荒井の水田で行われた。参加者は初夏の暑さの中、酒米「五百万石」の完成に向けて汗を流した。

 福島の酒米を使って復興を後押しする取り組みで9回目。主催するNPO法人銀座ミツバチプロジェクト、市内あづまの里「荒井」づくり地域協議会と福島ふるさと体験交流会の会員、木幡浩市長、永山酒造の永山純一郎社長、西信中の生徒、荒井学童クラブの児童ら約100人が臨んだ。約1ヘクタールの水田に入り、泥だらけになりながら苗を植えた。

 銀座ミツバチプロジェクトの田中淳夫副理事長は「農業を通し、幅広い世代をつないでいきたい」と取り組みの意義を語った。

 今年から学校の授業として一年を通し酒米、日本酒造りを学ぶ西信中の生徒らは、「地域の人とふれあうきっかけになった」「地域のありがたみを感じた」と話した。

 今回植えた苗は秋に稲刈りし、永山酒造で仕込む。