福島県磐梯町は3日から5日まで、和歌山県の県・市町村行政DX推進部会の視察研修を受け入れている。全国に先駆けてデジタル変革(DX)化を推進してきた町の取り組みが県外でも注目されている。

 視察研修団は和歌山県と同県内9市町の職員16人。3日間すべて磐梯町内で研修に臨む。

 初日は町最高デジタル責任者(CDO)の菅原直敏副町長が講師を務めた。2020(令和2)年にDXを打ち出し、デジタル変革戦略室を立ち上げた経緯やDX推進に向けた職員の意識改革などを説明した。目に見えやすい成果だけを求めない町の姿勢を伝え、「デジタルは目的ではなく、町民の幸せを実現する手段にすぎない」と強調した。

 4、5の両日は佐藤淳一町長が講演するほか、町デジタル地域通貨「ばんだいコイン」を活用した観光振興策などに触れてもらう。榮川酒造の見学も予定している。