順応前、熱中症に警戒 梅雨さなか…福島県各地で30度超え
みんゆうNET6/17(火)7:30

順応前、熱中症に警戒 梅雨さなか…福島県各地で30度超え
7、8月に多い熱中症は、気温が上がり始めるこの時期にも発症の危険がある。県内では昨年1296人が救急搬送され、このうち5、6月の搬送は204人だった。今年もすでに搬送されたケースがある。暑さに慣れていない梅雨の時期の熱中症を防ぐため専門家は「自分の体を過信しないことが最も大切」と話す。
厚生労働省は今月1日から職場の熱中症対策を罰則付きで義務化した。先進的に対策に取り組む県内企業は休憩所の設置など設備面に加え、症状がある人への対応をマニュアル化して社内で共有するなど、社員全体で熱中症防止に取り組んでいる。
福島医大医学部衛生学・予防医学講座の各務(かかむ)竹康主任教授によると、この時期には〈1〉日ごとや朝晩の寒暖差が激しく衣服調節に失敗〈2〉体が暑さに慣れておらず体内に熱がこもりやすい〈3〉気温は高いが湿度が低く汗が蒸発しやすいため、汗をかいたことに気付けず脱水症状を引き起こす―といった危険性があるという。
熱中症になると、正常な判断力を失い自覚がないこともある。部活動の顧問や高齢者の家族が、強制的に休憩や水分補給をさせることが重要とし、各務教授は「本人の『大丈夫』を信じないでほしい」と周囲の人が注意する大切さを説く。
熱中症になってしまった場合はどうすれば良いのか。各務教授によると、まずは風通しの良い涼しい場所に移動し、水分をしっかり取ることが重要。体調が急変する可能性もあるため、付き添いが必要となる。20〜30分休んでも全く回復傾向が見られない場合は、すぐに医療機関を受診するべきだという。
発生場所最多、住居内も注意
福島市消防本部は「自分で水分摂取ができるかどうかを119番通報をする目安にしてほしい」としている。判断に迷ったら、かかりつけ医や救急電話相談「#7119」に相談することを呼びかける。
昨年の県内の熱中症による救急搬送では、発生場所は住居が46.9%と最も多かった。室温と湿度を下げるにはエアコンの利用が有効的だ。同本部は「太陽が出ていない時こそ気を付けてほしい」と警鐘を鳴らす。
対策コーナー設置
ダイユーエイト(福島市)は4月中旬から暑さ対策のコーナーを設けている。部門を問わずに熱中症対策グッズをまとめて展開するのは今年が初めて。福島西店の滝沢健人店長によると、首を冷やすクールリングや冷却スプレーなど手軽に使えるものが人気という。滝沢店長は「ここ数年の暑さで売り場が広がった。今年は力を入れている」と話す。
福島32.3度、若松31.4度
16日の県内は暖かい南風が入ってきた影響で気温が上昇し、各地で30度を超える真夏日となった。最高気温は福島市で32.3度、石川町で32.0度、伊達市梁川と二本松市で31.8度となり、会津若松市では今年最高となる31.4度を観測した。
福島地方気象台によると、17日の県内は各地で気温が上がり、曇りや晴れで雨の降る所もある見込み。午後は大気の状態が不安定で雷が伴う場所もあるという。予想最高気温は福島市で猛暑日(35度以上)に迫る34度、白河市と相馬市で32度、会津若松市で31度など。18日以降も高気圧に覆われ、週の後半にかけて気温が上がる予想となっている。
県内5人を搬送
県内の各消防本部の16日午後5時現在のまとめによると、福島、郡山、いわき、相馬、桑折の4市1町で計5人が熱中症の疑いで病院に搬送された。中等症1人、軽症4人だった。桑折町では、70代女性がテニス中に意識を失い、搬送された。




