郡山の飲食店爆発事故 死亡男性遺族「被害者としてやっと認められた」 裁判参加へ
みんゆうNET6/20(金)8:00

郡山の飲食店爆発事故 死亡男性遺族「被害者としてやっと認められた」 裁判参加へ
郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で2020年7月に発生し、28人が死傷した爆発事故で、亡くなった内装工事業者の男性=当時(50)=の遺族が裁判に被害者参加制度を利用して参加することを福島地裁に申し立て、認められたことが19日、関係者への取材で分かった。男性の妻は「被害者としてやっと認められた。裁判で事故の原因を追及してほしい」と話した。
男性は改装工事のため、爆発直前に店に入り、事故に巻き込まれた。県警は事故につながる過失があったとして、男性を含む関係者5人を書類送検したが、福島地検が全員を不起訴とした。その後、検察審査会の「不起訴不当」の議決を受けて同地検が再捜査し、ガス設備の点検業者1人を在宅起訴した。初公判の期日は決まっていない。
妻は「夫は鍵を開けて店に入っただけ。ガスが充満するような状況をつくり出した側に責任があるのではないか」と疑問を呈す。
裁判では在宅起訴された点検業者1人の責任だけでなく、事故全体の原因が解明されることを望んでおり「夫の名誉を取り戻したい」と参加の理由を語る。一方で「事故でけがを負った被害者と同じ立場で参加していいのか、引け目を感じる部分もある」と複雑な心境を明かした。
事故で重傷を負った郡山市の女性(51)も同制度を利用して裁判に参加することが決まった。女性は「ガスは目に見えないが、とても恐ろしいもの。二度と同じような事故が繰り返されないよう、責任の所在が明らかになることを願う」と話した。
事故を巡っては、イーデザイン損害保険(東京都)が運営元の高島屋商店(いわき市)など6社に138万8200円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が、9月30日午後1時15分から地裁郡山支部で言い渡される。爆発事故に関する訴訟で判決日が決まるのは初めて。




