信用調査会社の東京商工リサーチ福島支店によると、自動車部品販売・修理の吉倉電装(福島市)は4月30日に事業を停止し、破産申請の準備に入った。負債総額は約1億700万円。
 吉倉電装は1973年に創業、76年に法人化した。主に自動車のバッテリー卸や商品取り付けなどを手がけ、近年は7千万円台の売り上げで推移していた。
 だが、半導体不足から新型車の納品が遅延し受注が減少。2023年3月期は売り上げ不足から400万円の赤字となり、累積で債務超過は4千万円に膨らんだ。業績が回復せず、支払手形の決済が困難になったとして事業を断念した。