県立美術館は5日、福島市の同館で声の大きさを気にせずに作品を鑑賞できる「トークフリーデー」を初めて開いた。展示室では、来館者が作品の前で自由に感想を語り合う姿が見られた。
 トークフリーデーは、子どもがいる家族や障害がある人など、さまざまな人が利用しやすい場所にする目的で、各地の美術館で開かれている。美術館を普段から利用している人にも新たな鑑賞の楽しみ方を提示できるという。
 親子で訪れた白河市の根本とも子さん(68)は「絵について思う存分話せるというのは貴重な体験。美術館が新鮮な空間に感じた」と話した。
 5日は子ども連れの家族に前庭と館内を紹介するツアーも行った。トークフリーデーは9月16日と11月3日にも開催する予定。開催日はいずれも常設展が無料。