雨の日に体がぬれるのは「傘の持ち方と選び方」が原因!?大きい=安心とは限らない…予防のコツを専門家に聞いた
FNNプライムオンライン6/8(日)6:00

雨の日、傘を差しているのに、体がぬれていた経験はないだろうか。それは傘の持ち方や選び方が影響しているかもしれない。
傘のスペシャリストである田中正浩さんに、ぬれを軽減するヒントを聞いた。
ぬれやすいのは下半身と肩
そもそもなぜ、体がぬれてしまうのか。実は傘を差した状態でも、下半身と肩は完全にカバーすることが難しいという。
「雨が真上から落ちるだけなら理論上はぬれません。ですが、移動したり、風を伴う雨が降ったりすると斜めに降ることがあります」
雨風の中を歩くと、体は前後左右から斜めに雨を受け、足元に近くなるほど当たりやすくなる。結果、いつの間にかぬれているのだ。
また、肩がぬれるのは、差し方の角度が極端に片寄ったり、荷物を持ったりして「傘の中心に体が位置していない」ことが原因だそう。
「傘が自分の中心からずれるとどうしてもぬれてしまいます。バッグなどを肩にかけると、荷物をかばおうとして反対側がぬれます」
「大きい傘=安心」ではない
では、どう対処すればいいのか。田中さんは、傘の中心に「自分がすっぽりと収まる位置に入ることを意識してほしい」とアドバイスする。持ち方の具体的なポイントは次の3つ。
・傘の持ち手(ハンドル)を握った手が、胸の中心に来るようにする
・傘の中棒(シャフト)が鼻の正面に来るようにする
・傘を持った時、肘の角度を90度くらいに保つ
これらを意識すると体全体がぬれにくいほか、傘を長時間持っても疲れにくいそうだ。
そして傘のサイズ選びも大切。大きい=安心と思いがちだが、「実はそうでもない」という。
大きいサイズの傘は広範囲をカバーできるが、重くなり、風の影響を受けやすくもなる。雨風に煽られたときなどに振り回されてしまい、ぬれやすくなるのだとか。
「傘が大きくなれば扱うのも大変になります。自分に合ったサイズを使うことは、持ちやすさやバランスの保ちやすさにもつながります」
身長を参考にしよう
自分に合った傘のサイズはどう見極めればいいのか。そこで役立つのが、次の計算式だ。
(身長−40cm)÷2=自分に合った傘のサイズ
傘の商品タグやパッケージには「〇〇cm」という数字が記載されているので、計算式で出たサイズと近いものを選ぶのが望ましい。
例えば、身長が160cmだと(160cm−40cm)÷2=60cmがお勧め。体格が良かったりするなら、余裕を持って一回り大きめ(+5cm程度)を選ぶのがいいとのことだ。
この計算式は子供から大人まで、男女関係なく当てはまるので、覚えておきたい。
傘には3つの形状がある
また、傘の形状には3つの種類があるという。
標準張り:一般的な形状。最も普及している
深張り:鳥かごのような形状。すっぽりと肩までカバーできる
浅張り:張り方を浅くした形状。広めの範囲をカバーできる
同じサイズで選ぶなら、肩のぬれが気になるなら深張り、かばんやリュックのぬれが気になるなら浅張りを選択肢に入れてもいいそうだ。
このほかにも、ちょっとした工夫でぬれにくくなるポイントがある。
それが「歩幅を小さく」、「ゆっくり歩く」こと。傘がカバーする範囲の内側を動くようなイメージで歩くと、ぬれにくくなるという。
もし、かばんやリュックなど荷物のぬれを防ぎたいなら、荷物がある方向に少しだけ(15〜20度ほど)傘を傾けてもいい。ただしその分、自分がぬれやすくなるので注意。
実はダメ?やりがちな傘の扱い方
また、次の3つの扱い方を避けるのも大切。日常でついやりがちだという。
1)中棒(シャフト)を肩に乗せる
風の影響を正面から受けやすいので、強風の際に傘や体への衝撃が大きくなる。特に、肩や手首に負担がかかりやすいので注意。
2)すぼめるようにして短く持つ
傘の面積が小さくなるのでぬれやすくなる。視界も遮られるので、通行人との衝突など、思わぬ事故にもつながりやすい。
3)持ち手(ハンドル)に荷物をひっかける
歩くときに荷物が振り子のように揺れ、傘に負荷がかかってしまう。揺れる荷物を押さえようと手首にも力が入りやすく、疲れやすくなる。
こうしたポイントと傘の持ち方、サイズの選び方と組み合わせると、ぬれにくさも変わってくるという。雨の日が憂鬱であれば、実践してみてはいかがだろうか。
田中正浩(たなか・まさひろ)
全国の洋傘製造業者の有志で構成される「日本洋傘振興協議会」の事務局長。傘についての専門的知識の資格“アンブレラ・マスター”の取得者でもある。傘をより機能的に、心地よく使ってもらうための情報発信をしている。











