老人ホーム虐待 82歳死亡 「3階から転落と同じ衝撃」

老人ホーム虐待 82歳死亡 「3階から転落と同じ衝撃」

大切な家族を預かるはずの老人ホームが、殺人事件の現場に。

密室で何が起こっていたのか。

元職員の男の卑劣な犯行の中身が明らかになってきた。

東京・品川区の有料老人ホーム「サニーライフ北品川」で起きた、入居者殺人事件。

FNNは23日、現場となった施設内部を取材した。

4月の事件当時、介護職員として働いていた根本智紀容疑者(28)は、82歳の入居者・黒沢喜八郎さんに暴行を加え、殺害した疑いが持たれている。

黒沢さんは、死亡する直前、家族に暴行の被害を訴えていた。

亡くなった黒沢さんの次女は、「若い男にけられたって。『本当に?』って言ったら、『本当だ』って言って、『もう1回けられてやられたんだ』って」と話した。

施設の防犯カメラには、4月3日の夜、あおむけの状態で自分の部屋から出てきた黒沢さんの片足をつかみ、部屋へと引っ張り込む根本容疑者の様子が記録されていた。

その後、黒沢さんが「痛い、何するんだよ」と叫ぶ声を別の職員が聞いていたことが新たにわかった。

黒沢さんは、肋骨(ろっこつ)の少なくとも4カ所が複雑に折れ、転んだだけでは加わらない強い力がかけられていた疑いがあるという。

医師の鑑定結果によると、その衝撃は、建物の3階から転落した際に加わる力と同じ程度とされている。

亡くなった黒沢さんの次女は、「まさかそんなのあり得ない話だからね、もう絶対に許さないと思った。何のために(施設に)入れたんだか、もうほんとわからない」と話した。

施設の介護従事者による高齢者への虐待相談や通報件数は、2006年には237件だったが、2017年には1,898件と、11年間でおよそ8倍に増加。

専門家は、事前のチェック方法として、昼食時の見学が重要だと指摘する。

NPO法人となりのかいご社会福祉士・川内潤氏は、「日中の中で、ケアが一番忙しい時間帯が、実は昼の時間帯なんです。いろんなケアが集中してる」と話した。

昼食時は、食事のケアだけでなく、トイレの介助、薬の服用など、さまざまなケアが集中するため、職員の連携を見極めることができるという。

川内氏は、「この時間に、いかに緩やかに、にこやかにケアができてるかどうかというのが、施設によってだいぶ差があります。この時間もケアできているところは、ちゃんとした人員配置もされて、職員同士の連携もできている」と話した。

そうした職員の働きぶりは、支払う料金と必ずしも一致しないという。

川内氏は、「本当にいいケアをしたいというのは、残念ながら金額には100%表れてこない。高ければいいとか安いからダメということは老人ホームではない。マンション選びとは違う」と話した。


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