被災地の復旧作業阻む雨 「床下も地面も乾かない」

被災地の復旧作業阻む雨 「床下も地面も乾かない」

台風被災地の生活再建を阻む雨。

住宅街が再び冠水するなど、復旧の遅れが懸念される。

台風19号による被害から、1週間余り。

これまでに亡くなった人は82人。

行方不明者は9人。

22日は、台風20号から変わった温帯低気圧の影響で、関東甲信や東北の広い範囲で雨が降り、千曲川の堤防が決壊した長野市では、住宅街が再び冠水した。

住民は、「きょうは、せっかく休みだったので本当は作業したかったんですけど、これはしょうがないですよね」と話した。

また、これまでに降った雨により、千曲川の水位が一時上がり、支流の浅川へ水が逆流する、いわゆる「バックウオーター現象」が起きる危険が。

そのため、午後3時すぎ、浅川との間にある水門が閉められ、周囲の人にあらためて避難が呼びかけられた。

一方、同じく台風で大きな被害を受けた、宮城・丸森町の災害ボランティアセンターでは、降り続く雨の影響で、入り口にボランティア受け入れ中止を知らせる紙が貼られていた。

ボランティアを依頼しに来た男性は、「うずたかく3、4メートルの土砂に埋まってますから、それを取り除いてもらわないと」、「(雨できょうはボランティアが?)きょうはダメですけど、あしたからでも来ていただければ助かる」などと話した。

丸森町では正午すぎに、最低気温13.3度を観測するなど、冷たい雨と寒さが復旧作業を阻んだ。

茨城・水戸市の完全に水没していた水戸北スマートインターチェンジは、水は引いたが依然閉鎖中で、強い雨が降っていた。

那珂川が氾濫し、大規模な浸水被害があった、茨城・水戸市。

当時、広い範囲で浸水したこの地域は、水は引いたものの、街の至るところに台風の爪痕が残されていた。

水戸市内にある、大高敏治さん(70)の住宅は、台風19号の影響で床上まで浸水。

22日は、床板を外して清掃作業を行っていたが、断続的に降る雨で思うように進んでいないという。

大高さんは、「乾くのが遅くなる、雨が降ると」、「(天気が)よければ早く乾くけど、雨が降れば、乾き悪い」などと話した。

大高さんの娘の絵美子さんは、「何回拭いてもきれいにならない、疲れちゃう」、「(1週間以上たつが、どのくらい戻った?)何も戻ってないです」などと話した。

戻らない日常。

雨の中、外で作業をしていた、自宅が床上浸水した塙麻依子さんに話を聞くと、「(雨で困っていることは?)地面が乾かないと、(消毒用の)石灰がまけない。消毒が先延ばしになってしまうので、晴れてくるのが一番かなと」と話していた。

被災者から不安の声が上がる中、心配されるのが台風21号の動き。

非常に強い勢力のまま北上していて、23日の午前6時には、猛烈な勢力に発達する見込み。

24日には、小笠原諸島を直撃するおそれもある。

台風21号は、本州から離れて進む予想だが、暖かく湿った空気などの影響で、台風19号の被災地でも25日から26日に、まとまった雨となるおそれがある。

少しの雨でも、土砂災害などに十分な注意が必要。


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