警察官であることを証明する身分証を偽造して逮捕された男。

振り込め詐欺に使おうとした疑いが持たれている。

有印公文書偽造の疑いで逮捕・送検された、自称・飲食店店員の高橋秀紀容疑者(28)。

犯行に使われたのは、埼玉・桶川市内のコンビニエンスストアにあるコピー機だった。

そこで偽造されたのが、警視庁の職員証。

男が持っていた偽の職員証には、自らの写真が貼りつけてあり、資格には「巡査」と書かれていた。

偽の職員証には、高橋容疑者の写真が貼られていたが、名前は偽名。

正式な職員証では、写真は左側にあるが、そのレイアウトも違っていた。

そして、担当部署は、警視庁に存在しない「刑事課特殊詐欺防犯係」。

いったい、なぜ、警察官の身分証を偽造したのか。

20日の朝、桶川市内では、警察官を名乗る不審な電話が、多数の家にかかってきていた。

実際に電話があった家の人は...。

電話を受けた70代女性「『上尾警察ですが、18人の特殊詐欺グループが逮捕されましたので、(70代女性)さんの個人情報が漏れてました』と。『これはおかしいな』と思って、すぐに上尾警察に電話したら、『それは詐欺じゃないですか』と言われました」

この事態を受け、捜査員が付近を警戒していたところ、コンビニで不審な動きをしていた高橋容疑者を発見。

そこで捜査員が声をかけると...。

警察官から声をかけられた際に男は、証明書のコピーをズボンの中に押し込んだという。

その後、捜査員との間で、見せる見せないの押し問答が続くこと、2時間。

ようやく、ズボンの中から偽の職員証を取り出したという。

警察官を装う手口の特殊詐欺について、専門家は...。

特殊詐欺などにくわしいジャーナリスト・多田文明氏「(犯行に)警察手帳を使う事例などは、2017年ごろから出ている。だんだんと、警察手帳ではなく、警察の職員証のような形でコンビニから取り出して、それを身分証として使う事例は非常に増えている」

高橋容疑者は、振り込め詐欺の受け子役とみられ、警察は、今回の事件の背後に特殊詐欺グループが存在しているとみて、全容の解明を進めている。