東欧のスロバキアで銃撃されたフィツォ首相の容体について、副首相は「命に別条はない」と明らかにした。

フィツォ首相は15日、スロバキア中部の町ハンドロバで銃撃された。

発砲は5発で、フィツォ首相はヘリコプターで近くの病院に搬送され、タラバ副首相は容体について「手術がうまくいき、命に別条はない」と話したと、イギリスの公共放送BBCが報じた。

銃撃した人物は71歳の男で、スロバキア政府は、銃撃が「政治的な動機によるもの」だとの見方を示している。

フィツォ首相は、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援に反対するなどロシア寄りの姿勢で知られ、2023年9月の総選挙で野党を勝利に導き、首相に返り咲いた。

銃撃事件を受け、岸田首相は16日午前、「強い衝撃を覚えます。首相の一日も早い回復をお祈りします。民主主義に対する暴力行為を断固として非難し、スロバキア政府と国民に強い連帯の意を表します」とSNSに投稿した。