列島各地で風が吹き荒れ、影響が出ている。

16日午後2時ごろ、香川・高松市で撮影された映像を見ると、強風の影響か、オートバイや自転車置き場の柵が倒れてしまっていた。

上空の寒気と発達した低気圧の影響で、西日本などで大気の状態が不安定となり、局地的に強い風が吹いている。

福岡市では、15日夜から強い風が吹き、高さ約13メートルのケヤキの木が倒れた。
けがをした人はいなかったという。

広島・福山市では、バラ祭りの会場で複数のテントが倒壊。
復旧作業に追われた。

一方、最大瞬間風速21.4メートルを観測した島根・松江市では、風で傘がひっくり返らないよう、斜めにさして歩く人の姿が目立った。

街の人「天気最悪です」、「寒いですね。風も強いので、季節外れというか予想外ですよね」

16日はこれまでに、兵庫・明石市で最大瞬間風速27.2メートル、鹿児島・肝付町で26.2メートルを観測するなど、全国各地で2024年一番の強風を観測した。

鹿児島市でも、最大瞬間風速22.9メートルを観測。
空き缶は、道路を勢いよく転がっていった。

街の人「(Q. 風どうですか?)強いですね、強烈に。船の上もすごかったけど、下りた瞬間帽子が飛びそうだった」

鹿児島市武の歩道では、強風の影響か、街路樹が根元から倒れてしまっていた。

倒れたのは約4メートルのヒトツバタゴの木で、この倒木によるけが人はいないという。

今回の強風をもたらしたのは、日本海を北東に進行中の“寒冷渦”と呼ばれる低気圧。
まるで台風にように渦を巻いているのがわかる。

この低気圧の影響で、西日本から東日本にかけて、大気の状態が非常に不安定になっている。

このあとも広い範囲で落雷や突風、ひょうなどに注意が必要。

一方、最高気温が27.8度まで上がり、季節外れの暑さとなった新潟市では午後2時半ごろ、野球場に強風が吹き、砂嵐が発生。
グラウンドに立つ選手たちが一斉に引き上げた。

関東でも風が強まっていて、午後4時の新宿では風に枝が揺られ、建物の前では、のぼりが倒れていた。

17日は北日本で大気の状態が不安定となり、台風並みの暴風に警戒が必要。