歴史的情緒あふれる街並みが人気の観光地・京都。
今、外国人客向けの観光バスによる“路上駐車”が問題になっている。

清水寺の駐車場は観光バスで“満車”状態

週末の京都市内は、初夏のポカポカ陽気となり、多くの観光客でにぎわった。

清水寺へと続く参道には、すれ違うのが難しいほど人が殺到していて、清水寺の駐車場は観光バスで満車状態になっていた。

「イット!」取材班が現地を取材すると、市内のあちこちで観光バスを目にした。

ホテルなどが立ち並ぶ大通りでは、何台もの大型観光バスが道路に止まっていた。
中には横断歩道のすぐそばに停車しているバスも。

路上にずらりと駐車している観光バスのせいで片側1車線のみになっていて、渋滞が起きていた。

京都市中心部では観光バスの路上駐車が原因となり、たびたび大渋滞が発生している。

20分以上“路上駐車”しているバスのドライバーを直撃

20分以上止まっているバスのドライバーに、「なぜ駐車場へ行かないのか」直撃すると…。

取材スタッフ:
── 今何分くらいここ止められていますか?

バス運転手:
10分〜15分くらい。

取材スタッフ:
── ここ駐車禁止って書いてあるんですけど。

バス運転手:
書いてます?知ってます。

バス運転手:
あそこに客が食事に行ってるんですけど。

取材スタッフ:
── 知っててなんで止められているんですか?

バス運転手:
そんなに長くかからない。悪いとは思ってますよ。バスの運転手のこともわかってほしいですよね。

さらに路上駐車しようとするバスに、警察が注意する場面もあった。

20分ほど止めていたバスの運転手は、かたくなに路上駐車ではないと否定した。

取材スタッフ:
── ここ駐車禁止なんですけど。

バス運転手:
駐車じゃない。お客さん乗せる。

取材スタッフ:
── 何分くらいここ止まってます?

バス運転手:
今来たところ。

取材スタッフ:
── 今来たところ?私ここ20分前にあそこにいたんですけど。

バス運転手:
…。

取材スタッフ:
── ここ駐車禁止です。

バス運転手:
いやいや、駐車じゃないじゃん。

取材スタッフ:
── 止めてるじゃないですか。

バス運転手:
もう行きます。

交通事情にくわしい専門家は、たとえ運転手が乗っていても違反になる可能性を指摘した。

高山俊吉弁護士:
5分以内なら駐車違反を問わないというのが一般的な取り扱いになっています。結論から申し上げれば駐車禁止違反になると思います。

FNNの取材に対し、路上駐車していたバス会社は「事実は把握していなかったが、もし路上駐車になっていたなら申し訳ない」としている。
(「イット!」5月20日放送より)