ともに生きることを体験する誰でも運動会「原リンピック」が開催された。

フジテレビ・今湊敬樹キャスターが必死にこぎながら体験しているのは、競技用車いすを使ったパン食い競争。

週末、東京都内の原宿外苑中学校で、パラスポーツの体験イベント「原リンピック」が行われた。

テーマは“共生”。共に生きるとはどういうことかということを、パラスポーツを通して実感してもらうために企画された。

車いすバスケットボールでは、普段は立って行うシュートに今湊キャスターは苦戦。

今湊敬樹キャスター:
本当にね、届かないんですよ。足使えないんで思ったよりボールが飛びません。難しい

他にもパラリンピックの種目であるブラインドサッカーや、赤と青のボールを投げて白いボールに近づける競技・ボッチャ、シッティングバレーボールが体験できるエリアもある。

今湊敬樹キャスター:
お尻を浮かしてはいけないという動きなので、動作が難しいです。普段しない動きですよね。ボールが高く上がらないんで、その分速く動いて拾わなきゃならない。そんな難しさがありました

またスポーツだけではなく、手話が映えるようにネイルやメイクを行う体験教室や、アイマスクをつけて行う点字ブロック体験も実施された。

生徒:
アイマスクをつけて点字ブロックを頼りに進んでください。進んだ先は迷路になっています

実はこのイベント、生徒会が中心となり、企画から運営まで全て生徒たちが行っている。

一般開放もされ、保護者だけではなく外部の人たちも訪れ、イベントには800人以上が参加した。

生徒たちの将来の可能性に参加者は期待をしている。

保護者:
(上級生の姿を)後輩たちが見たことでまたつながっていけば、この輪はすごく大きくなっていくと思う

一般の参加者:
自然とパラスポーツのことを学ぶというか、普通に「楽しいんだ」「こういうものなんだ」みたいな、当たり前になってくる感じがいいかなと思った

車椅子バスケットボール シドニーパラリンピック日本代表・根木慎志さん:
今回、地域の方も来るので、生徒・子どもたちから大人に向けた発信もできるから、「リバースエディケーション」という、「逆教育」という言葉も最近出ているが、広がっていったらいいなと

今回のイベントの中心となって動いた生徒会長・目黒龍一郎さんは、「このイベントを企画してよかったなというふうに思った。自分たちの意見をただ言うだけでもなく、ただ聞くだけでもなく、ちょっとずつ話し合いを通して、大きなものを作り上げていくことの大切さを学んだので、これを将来にも生かしていきたいと思う」と話した。

社会課題解決を目指したイベント。
刺激を受けた後輩たちへバトンがつながった。