レンタル組を含めて来季の状況が不透明な選手が多数

 セリエAの名門ACミランは今季のリーグ優勝こそ難しくなったが、シーズン前半に首位を走り、長年の不振からの脱却を印象付けた。一方で、チーム内には契約切れが迫る選手が「行列を作っている」と、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。

 ミランは今季の前半戦に首位を走り、10シーズンぶりのリーグ優勝も現実的になったという評判だった。年が明けて後半戦に入ってからは失速気味で、同じミラノのライバルであるインテルに首位を明け渡し、再逆転はかなり難しくなっている。一方で、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得も十分に現実的なラインにある。

 しかし、その実績を作ったメンバーを維持できるかどうかがミランの大きな戦いになっている。DFフィカヨ・トモリ、DFディオゴ・ダロト、MFソアリオ・マイテ、MFサンドロ・トナーリ、MFブラヒム・ディアスは期限付き移籍中の選手で、それぞれ買い取りオプションの行使に関する交渉や、ディアスのように来季も期限付き移籍でプレーする交渉を所属元のレアル・マドリードと行っている選手もいるものの、来季が不透明な面が大きい。

 また、2022年6月に契約が切れることで、今季終了後に移籍金を得ての放出か、来季に契約満了を見越した厳し交渉を強いられる状況を迎える選手が、DFアレッシオ・ロマニョーリ、DFシモン・ケアー、DFダビデ・カラブリアに加え、MFフランク・ケシエとなっている。最終ラインとの交渉がまったくまとまっていないうえに、ケシエを維持するにはかなりの年俸アップが必要だともレポートされている。

 そして、今季終了後にはFWズラタン・イブラヒモビッチ、FWマリオ・マンジュキッチ、MFハカン・チャルハノール、GKジャンルイジ・ドンナルンマが契約満了を迎える。イブラヒモビッチに関しては契約延長に楽観的で、マンジュキッチは今季の状況を見れば契約満了もやむなしという状況だが、チャルハノールとドンナルンマに関しては主力でありながらゼロ円での流出が迫るなかでの交渉という厳しい局面を迎えている。

 強化責任者に現役時代をミラン一筋で過ごした名手であるパオロ・マルディーニ氏が就任して2シーズンが終わろうとしているなか、チームの成績は改善されているものの、こうした財務的な部分も絡む状況は決して楽観的ではない。果たして、ミランは来季も上位を争うような陣容を維持することができるのだろうか。

Football ZONE web編集部