チャルハノール獲得を狙うも…UEFA制裁などの不透明な状況が影響か

 イタリア・セリエAの名門ACミランで「10番」を背負うトルコ代表MFハカン・チャルハノールに、国内のライバルであるユベントスが高額オファーを投じているものの、先日の欧州スーパーリーグ構想の余波により微妙な情勢になっているという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 チャルハノールは2017年夏に、ドイツ・ブンデスリーガの“最強FKキッカー”との評価でレバークーゼンからミランに移籍したが、本領発揮まで時間がかかった。昨季には放出論も取り沙汰されたが、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが昨年1月に加入したこともきっかけとなり復活。今季はハイパフォーマンスを見せている。

 一方で、ミランとの契約は今季限りとなっており、契約延長交渉が難航していると伝えられてきた。さらに、同様に契約満了を迎えるイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマに対し、サポーターグループが契約延長をしないなら試合出場をしないように要求する行動に出たことで、強化部のパオロ・マルディーニ氏はすべての契約交渉をシーズン終了まで凍結するとの宣言を行うに至っている。

 こうした状況下でユベントスは、ミランがこれまでに提示したことのない年俸500万ユーロ(約6億6000万円)の条件を提示。これまでに伝えられてきたチャルハノール側の希望額だが、これであっさりと交渉成立となるには至らないようだ。

 その理由として同メディアは、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの決着がつかず、どちらのクラブにも出場の可能性があることが一つだが、それ以上に先日の欧州スーパーリーグ構想でユベントスが中心的な存在となり、今後UEFAからの制裁やリーグ追放といった可能性を残していることがあるという。

 そして仮にチャルハノールがユベントスと契約した時に、それを主導した人物がすべてクラブを去る可能性もあることから、年俸条件のみで首を縦に振れる状況ではなくなったとした。

 世界中を騒がせたものの、大炎上によって頓挫したスーパーリーグ構想。現時点で脱退を表明していない中心的な存在であるユベントス、レアル・マドリード、バルセロナにとっては、重要な選手との契約交渉にマイナスの影響を与えていることが浮き彫りになっている。

Football ZONE web編集部