“アジア通”のマイケル・チャーチ氏、日本の「最強メンバー18人」を選出

 U-24日本代表は12日、国際親善試合のジャマイカ代表戦に4-0と快勝した。22日に東京五輪登録メンバー18人の発表を控えているなか、1968年メキシコ大会以来のメダル獲得に向けた“最終選考”の行方を、海外の識者はどのように見ているのか。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏に、日本の「最強メンバー18人」を予想してもらった。

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 世界のどんな名将にとっても、ワールドカップ(W杯)などの国際大会に向けたメンバー選考は苦悩を伴う作業になる。特にW杯よりも枠が5人少ない「18人」という制限のある五輪は、最も悩ましい選択になる。個人能力のみならず、チームバランス、調和、そして不測の事態に備えた多様性も重要な部分になる。

 現在、熱戦が繰り広げられている欧州選手権(EURO)でも、大会前はメンバー選考に関する特集をヨーロッパ中のメディアが展開した。母国イングランドでもメディアやファンが、負傷したトレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)を4人目のサイドバックとして26人(コロナ禍のため通常の23人より登録数を拡大)のメンバー入りを果たすべきなのか、凄まじい議論になった。

 五輪代表の登録選手数は、今回EUROに向けてイングランド代表のギャレス・サウスゲート監督が手にしていた選択肢より8人も少ない。これは森保一監督、横内昭展コーチ、スタッフが現在向き合っている苦悩の大きさを示している。

 オーバーエイジ枠で吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の選出は確定した状況だ。この3人はチームを一段階上のパフォーマンスに引き上げることが期待でき、手堅い選択肢と言えるだろう。

 残りは15人だが、その多くも“鉄板”に近い。GKの2枠は谷晃生と大迫敬介の2人が占め、DF陣でも冨安健洋はA代表同様に吉田とセンターバックで盤石のコンビを組むことが保証される。

 右サイドバックの酒井を含めて、4バックの75%をA代表のレギュラーが占めることになる。残る左サイドバックだが、ジャマイカ戦で攻撃力を示した旗手怜央、そしてボランチもこなせる中山雄太の2人。センターバックの控えは町田浩樹、守備のユーティリティー枠で板倉滉、右サイドバックの控えには菅原由勢を予想する。

チャンスを生かせなかった前田、FW陣のラスト1枠に林を推す

 ボランチは遠藤とコンビを組む一番手が、田中碧であるのは間違いない。2列目も不動のエース、久保建英を筆頭に堂安律、三笘薫、相馬勇紀の4人は“鉄板”で間違いないだろう。

 残るFW枠は2人。上田綺世はストライカーとして才能を開花させている。このメンバーで間違いなく最も成長した選手だ。そして、日本が長年苦しみ続けているセンターフォワードの人材問題が浮上する。残り1枠をどうすべきか。

 前田大然はジャマイカ戦で先発起用され、メンバー入りを自ら確定できるチャンスを与えられた。相手DFへのチェイシングで熱心さは見せたが、彼にはメンバー入りを果たすだけの肝心のクオリティーが達していない。そこで私は前田ではなく、3月のアルゼンチン戦で輝いた林大地を推したい。

 U-24日本代表はアルゼンチン、ガーナ、そしてA代表だったジャマイカを相手に感銘的なパフォーマンスを見せた。チューニングはこの上ないほどに順調だろう。南アフリカとの五輪初戦へ向けたカウントダウンが始まる。日本のサポーターが思い描くような素晴らしいパフォーマンスを、森保監督とチームには期待したい。

マイケル・チャーチ氏が選出、日本の「東京五輪代表メンバー18人」

GK
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
谷 晃生(湘南ベルマーレ)

DF
吉田麻也(サンプドリア)※
酒井宏樹(浦和レッズ)※
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
旗手怜央(川崎フロンターレ)
冨安健洋(ボローニャ)
菅原由勢(AZ)

MF
遠藤 航(シュツットガルト)※
板倉 滉(フローニンゲン)
中山雄太(ズウォレ)
相馬勇紀(名古屋グランパス)
三笘 薫(川崎フロンターレ)
堂安 律(ビーレフェルト→未定)
田中 碧(川崎フロンターレ)
久保建英(ヘタフェ)

FW
林 大地(サガン鳥栖)
上田綺世(鹿島アントラーズ)

※=オーバーエイジ

Football ZONE web編集部