前半を1-1で折り返すも、後半に突き放される…12年大会以来のメダル獲得ならず

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、30日に東京五輪女子サッカーの準々決勝でスウェーデンと対戦。前半を同点で折り返したが、後半に突き放されて1-3で敗戦し、大会から姿を消した。

 E組で1勝1分1敗と苦しみながらも3位通過した日本の高倉麻子監督は、FW岩渕真奈とFW田中美南の2トップを決断。前回のチリ戦でスタメンだったFW菅澤優衣香はベンチからも外れた。スウェーデンはG組でアメリカやオーストラリアといった強豪と同組に入ったが、3連勝で首位通過して金メダルの有力候補に躍り出ている。

 そのスウェーデンが立ち上がりからの時間は圧倒した。日本は左サイドバックのDF宮川麻都の背後を再三にわたって狙われ、前半7分にはコーナーキックの二次攻撃からDFマグダレナ・エリクソンに高い打点のヘディングシュートを決められて0-1と先制を許した。

 その後の時間帯も日本は苦しい状況に陥ったが同23分、右サイドでボールが落ち着くとMF長谷川唯が相手サイドバックの背後に飛び出し、最終ラインとGKの間に入れるアーリークロスを選択すると、田中が合わせてゴール。数少ないチャンスをものにした日本が1-1の同点に追いついた。

 さらに日本は背後に抜けようとした田中が接触で倒れてPKの判定となったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言で映像確認が行われ、その結果PKは取り消しになった。その後はスウェーデンが再びペースを握るような時間になったが、そのまま1-1でハーフタイムに突入した。

 後半に入ると日本もゴール前に進出する回数が増えたが、スウェーデンも速い攻撃を繰り出す形を見せた。その中で後半8分、スウェーデンはFWスティナ・ブラクステニウスがDF清水梨紗の背後を取って抜け出し、左足シュートが決まって日本は1-2と再びリードを許した。

 直後にゴール前で田中が反転シュートを放つもGKの好セーブにあった日本は逆に同19分、相手のシュートをブロックにいったMF三浦成美の右腕にボールが接触。一度はノーファウルでプレーが流れたが、VARからの進言で映像確認がされるとPKの判定に。これをMFコソバレ・アスラニが蹴り込み、同23分の追加点になった。

 高倉監督は三浦を下げてMF遠藤純を投入し、攻撃的な能力のある選手をピッチに増やした。しかし、日本はかえって攻撃の機能性が低下してゴール前へ進む回数を増やせず、逆にスウェーデンのカウンターで危険な場面も増えた。そのまま日本はビハインドを跳ね返すことができず、1-3で敗戦。準々決勝で敗れた日本は2012年ロンドン五輪以来のメダル獲得はならなかった。

Football ZONE web編集部