FIFAが推し進める2年に1回のW杯開催に、マルディーニ氏が反対の姿勢を示す

 現役時代にイタリア代表やセリエAの名門ACミランで活躍し、現在はミランの強化責任者を務めるパオロ・マルディーニ氏が、国際サッカー連盟(FIFA)が推し進めるワールドカップ(W杯)の隔年開催に反対の立場を示した。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 FIFAでは、技術部門の要職に就いた名古屋グランパスやアーセナルで監督経験を持つアーセン・ベンゲル氏が、W杯を2年に1回のスパンで開催することに変革するアイデアを提唱。ジャンニ・インファンティーノ会長も様々な場所で変革をアピールしている。

 しかしながら、反対意見も非常に強い。4回もW杯に出場して23試合出場の記録を持つマルディーニ氏もまた、その改革には反対の立場を明らかにした。

「世界で最もユニークなスポーツイベントの重要性が失われ、100年の歴史を持つ伝統が失われることになる。私はスポーツマンとして、FIFAがこの間違ったプロジェクトを放棄することを望んでいる」

 また、ベンゲル氏が提唱したような代表カレンダーを年間2回の時期にまとめることも含めた計画のすべてに疑問を呈した。

「FIFAが提案しているカレンダーで、代表チームの時間をたった二つの日程にまとめて、2シーズンに影響を及ぼす可能性があることは、選手の精神的・肉体的な健康に非常に悪い影響を与えるだろう。また、国内リーグの将来についても、非常に微妙な時期に多大な影響を受けることになる。選手、連盟、クラブは、このような決定がサッカー界にもたらす多くのリスクに比べて、得られる利益はごくわずかであることを認識している」

 これまでにも多くの現役選手や、現在進行形で現場に関わる人物から反対意見が述べられてきている。ベンゲル氏はこのアイデアが生み出すメリットにまったく疑問の余地がないと強調しているが、少なくとも今は多くの軋轢を生んでいることだけが間違いないと言えそうだ。

Football ZONE web編集部