徳島で4シーズンをともにしたロドリゲス監督と再タッグ

 J1浦和レッズに加入したMF岩尾憲が1月19日、沖縄県で行っているトレーニングキャンプの午前練習後にオンライン取材に対応。徳島ヴォルティス時代に4年間リカルド・ロドリゲス監督の戦術でプレーしている“懐刀”は、「挑戦したいという思いで来た」と語った。

 岩尾は2011年に日本体育大から湘南ベルマーレに加入してプロデビュー。15年に水戸ホーリーホックに期限付き移籍すると、翌年から徳島でプレーしていた。その徳島では17年からの4シーズンをロドリゲス監督の指揮下でプレーしてJ1昇格も達成。昨季はロドリゲス監督が浦和の監督に就任し、岩尾は徳島の主将としてJ1でプレーしたが、無念のJ2降格となっていた。

 そうしたなかで、今季は浦和に期限付き移籍となった。岩尾のことをロドリゲス監督は「私のやるサッカーのすべてを理解している」と話す。その目から見て、指揮官就任2年目となる浦和は「人が違うので良い比較にならないと思うけど、監督の2年目ということで、やろうとしているスタイルが浸透している部分も感じつつ、個々のサッカーIQの高さで成り立っている部分も感じる。浸透なのか、能力でできているのか」と、まだまだ伸びしろはある状況のようだ。

 浦和のボランチは元よりリーダーとしての期待もある26歳のMF柴戸海と、昨夏に水戸から加入した25歳のMF平野佑一が同学年で、昨季大卒ルーキーだったMF伊藤敦樹と、今季に流通経済大から加入したMF安居海渡がいる若い陣容になっている。経験も重要なボランチというポジションにおいて、33歳の岩尾は彼らに対するスタンスをこう話している。

「守備のアグレッシブさ、奪って前に出ていく推進力、前に出すパスの質は(自分が)学んでいかなければいけないし、成長の余地はあるので、刺激を受けながらやりたい。一方で、リカルド監督の戦術的なところを上手く伝えていければと思うけれども、押し付けになると話は変わってしまう。彼らがどんな情報を欲しがっているか、どういうところを盗もうとしているか彼ら主体で考えるのが大事だと思う。決めつけや押し付けになるとボランチ同士の関係がどうなのかとなるので、それも周りに広がってしまう」

33歳での浦和移籍に1人の選手として気概

 あくまでもチーム全体を見渡したうえで、適切な“手助け”をできれば良いという距離感を話す。期限付き移籍という形での加入になったことを「憶測みたいなことはあるけれども、自分のことで話すなら」として、浦和加入の思いを語った。

「ここに遊びに来たわけでも、思い出を作りに来たわけでもなく、日本を代表するクラブ、リカルド監督ということもあるけど、大きな転換期を迎えているクラブに少しでもできることがあるならしたいと思って、挑戦したいという思いで来た。日本代表のキャリアも、J1で何百試合出場という実績もないけど、そういうノンキャリアの選手が挑戦できると同世代の選手に訴えかけられるチャンスだとも思う。いろいろな事情があって契約の形態は表記されているけど、そこにはなんの意味もないという覚悟で来ている」

 若いボランチへの好影響も期待されるなかで、岩尾自身も1人のプレーヤーとして挑戦する気概を話した。昨季は天皇杯を獲得した浦和で、叩き上げのキャリアを持つ岩尾がどのような存在感を放つのか注目される。

FOOTBALL ZONE編集部