昨夏に加入し定位置確保も…わずか1年での退団説が急浮上し反響

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航にわずか1年での退団説が浮上し反響を呼んでいる。ユルゲン・クロップ監督退任後の新体制で信頼を勝ち取れないとの見立てが現地メディア上で報じられたなか、日本人MFの処遇を巡って海外ファンからは賛否の声が噴出している。

 遠藤は昨夏の移籍市場でドイツ1部シュツットガルトからリバプールに加入。シーズン序盤こそチームにフィットしなかったものの、中盤戦以降からアンカーのレギュラーに定着し、代えの利かない存在となった。しかし、チームが不振に陥った直近の試合では調子を落とし、評価は下落している。

 そんななかで、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「マージーサイドをわずか1年で去る可能性」と見出しを打ち、退団説浮上を指摘。来シーズンからオランダ1部フェイエノールトのアルネ・スロット監督就任が有力視されるなかで「遠藤の後任としてワールドクラスの選手との契約を試みる可能性があると見られる」と伝えられた。

 この一報を受け、リバプール専門メディア「Anything Liverpool」は公式X(旧ツイッター)上で「マイケル・エドワーズ(スポーツダイレクター)がこの夏に遠藤を売却すると思うか?」と賛否の呼びかけを実施。これに対して海外ファンからはさまざまな反応が寄せられている。

 遠藤のリバプールでの貢献度は決して低くはない。とりわけ、レギュラーに定着し始めた昨年12月にはクラブの月間最優秀選手に選出されるほどの活躍ぶりで評価が急上昇。中盤の底で守備を安定させた役割を支持するファンからは「絶対にない。彼とマック(アレクシス・マック・アリスター)が中盤を指揮している」「彼のフットボールIQは並外れている。なぜ売るのか?」との指摘が上がった。

 こうした高評価の声がある一方、直近の低パフォーマンスぶりから「先発には値しない」「彼はシュツットガルトに戻るべきだ」といった厳しい声も。シーズン佳境で突如浮上した退団説を覆す意味でも、残り3試合となったリーグ戦での好パフォーマンスを遠藤には期待したいところだ。

FOOTBALL ZONE編集部