ニューカッスルはユナイテッドに2-3で敗戦

 イングランド1部ニューカッスルは現地時間5月15日、プレミアリーグ第34節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、2-3で敗れた。この試合では、ペナルティーエリア内で決定機を迎えたFWアンソニー・ゴードンが相手MFソフィアン・アムラバトに背後から足裏で踏みつけられる場面があったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入なく、そのままPKも見逃された事態を受け、英紙はタックルを受けた左足の破れたソックスやかかと付近の痛々しい傷を写真で公開している。

 試合は前半31分、相手MFコビー・メイヌーに先制点を献上するも、後半4分にゴードンが同点弾を奪う。しかし、同12分に相手MFアマド・トラオレ、同39分に相手FWラスムス・ホイルンドに得点を許す。同アディショナルタイムにDFルイス・ホールが1点を返すも、反撃は実らず、2-3で敗戦を喫した。

 そんななか、前半35分の場面に注目が集まっている。ゴードンがペナルティーエリア内で決定機を迎えたなか、相手MFカゼミロとアムラバトの2人掛かりのタックルを受け、シュートまで持ち込むには至らなかった。カゼミロに関しては激しいながらもボールに向かう紙一重のタックルを成功させたように映った一方、背後からのアムラバトのタックルにおいては、足裏でゴードンの左足を明確に踏みつけていたことから、VARの介入が施されなかったことが物議を醸している。

 英紙「ザ・サン」は「かかとを持っていかれた! PKを見逃されたゴードンの生々しい傷跡がむき出しとなり、『VARを廃止させる好例』とニューカッスルファンが嘆く」と見出しを打ち、アムラバトが足裏で踏みつけた左足のソックスの箇所が破れ、かかと付近に負った痛々しい傷の写真を公開。試合後のゴードンのコメントも紹介している。

「絶対にPKだ。ピッチ上の審判の誤審は仕方ない。難しい判断もあるだろう。そういったことは起きるものだ。しかし、VARはそういったミスを補うために存在する。これでは、VARの意味がない」と怒りを滲ませていた。プレミアでは来月6月に開催する総会で、来季に向けたVARの廃止の賛否について投票を行うことが発表されている。VARの誤審が今季とりわけ目立っていただけに、その存在の必要性は今後も議論されることになりそうだ。

FOOTBALL ZONE編集部