ポルトガルを2-0で下して大会初勝利と決勝トーナメント進出を決めた

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月26日にグループF組の最終戦を行い、初出場のジョージア代表がポルトガル代表を2-0で下して大会初勝利と決勝トーナメント進出を決めた。英公共放送「BBC」の報道において、イングランド1部トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は「ジョージアは全面的に突破に値した」とコメントしている。

 ジョージアは初出場ながら勇敢な戦いぶりで、ここまで初戦でトルコに敗れたものの第2戦でチェコと引き分けていた。そして、首位通過を決めているポルトガルとの対戦になったこの試合は、勝利すれば決勝トーナメント進出。引き分け以下なら敗退という条件での戦いだった。

 その開始2分、ジョージアはポルトガルの軽率なミスをついてカウンターを決め、FWクビチャ・クワラツヘリアが先制点を奪った。ポルトガルに攻撃を受ける回数も多かったが、最終ラインを中心に耐えた。主審の判定にイラ立った相手FWクリスティアーノ・ロナウドには抗議によりイエローカードが提示されるほどで、タイトなマークを見せ続けた。

 GKギオルギ・ママルダシュビリのファインセーブもあるなかで後半12分にPKを獲得するとFWジョージズ・ミカウタゼ が決めて2-0の勝利。これにより歴史的な初勝利と決勝トーナメント進出を奪い取った。

 かつて横浜F・マリノスの指揮を執り、現在はイングランド・プレミアリーグのトットナムを率いるポステコグルー監督は、ジョージアについて「完全にふさわしかった。今夜のジョージアは本当に素晴らしかった。良いサッカーと、エネルギーがあった。必要な時にはよく守っていたし、GKは素晴らしかった。ママルダシュビリは誰もが注目するGKで、スペインのバレンシアで素晴らしいシーズンを送っていた。ジョージアは全面的に突破に値した」とコメントした。

 決勝トーナメント1回戦では3連勝でB組を首位通過したスペインとの対戦が決まった。日程的な面でもスペインの方が2日間も休養日が多いなかでの対戦になるが、欧州をさらに驚かせる試合を展開できるのか注目される。

FOOTBALL ZONE編集部