FC東京対横浜F・マリノス

 明治安田生命Jリーグは今週末、J1第24節&第28節、J2第29節、J3第23節を迎える。その中で、今節はどのような対戦カードが組まれているのか。注目試合や選手、見どころなどをピックアップした。

————-

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
FC東京対横浜F・マリノス
10月24日 15:00

注目選手
DF:渡辺剛(FC東京)
FW:前田大然(横浜FM)

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が来月カタールで開催されることに決まり、前倒しされたJ1リーグ第28節の試合になる。

 昨年の最終節で優勝をかけて対戦した両者だが、今季1度目の対戦ではFC東京が横浜FMを3-1で下してリベンジを達成した。味の素スタジアムに場所を移して行われる今回はどちらに勝利の女神が微笑むだろうか。

 FC東京は直近のJ1リーグ第23節で横浜FCに0-1で敗れたが、週2試合ペースの連戦が途切れ、久しぶりに休養十分で上位対決に臨むことができる。コンディションの整った主力メンバーを揃え、持ち前のハードワークを実践できるかどうかが勝利に鍵になりそうだ。

 一方、横浜FMはいまだ厳しい連戦のトンネルの中にいる。FC東京戦が週2試合ペースでの21戦目。選手たちの疲労はピークに達していると見ていいだろう。それでも水曜日の名古屋グランパス戦で披露した会心のパフォーマンスの勢いを、そのまま味の素スタジアムに持ち込めれば十分に勝機はある。

 注目したいのは、FC東京のDF渡辺剛と横浜FMのFW前田大然のマッチアップだ。2人はともに山梨学院大学附属高校出身で、渡辺が1学年上にあたる。「向こうは後輩にやられたくないという気持ちでくるはず」と前田は久しぶりに実現するかもしれない対決を楽しみにしている。

 スピードがあり競り合いにも抜群の強さを発揮する渡辺がFC東京のゴールを死守するか、爆発的な加速で相手を置き去りにする前田がゴールネットを揺らして横浜FMに勝利をもたらすか。先輩後輩対決から目が離せない。

サガン鳥栖対湘南ベルマーレ

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
サガン鳥栖対湘南ベルマーレ
10月25日 14:00

注目選手
GK:守田達弥(鳥栖)
FW:タリク(湘南)

 この2チームは、なんと2試合連続でのマッチアップになる。21日の水曜日には湘南のホームでJ1リーグ第13節延期分が開催され、中3日で25日の日曜日には鳥栖のホームで再戦という、新型コロナ禍がゆえの珍しいスケジュールになった。

 移動も含めての中3日ということもあり、おそらく両チームとも十分なトレーニングを積めていないだろう。それでも直近の対戦で手の内は把握しているはずで、2試合連続だからこその面白さがあるに違いない。

 両チームともに今季は苦しい戦いを強いられ、現在は鳥栖が15位、湘南が16位に沈んでいる。しかも、鳥栖はこのタイミングで今季リーグ戦16試合に出場していたGK高丘陽平を横浜FMに引き抜かれ、台所事情は苦しい。

 一方、湘南もチーム最多得点者の石原直樹と、ディフェンスラインの要だった坂圭祐が水曜日の鳥栖戦で負傷交代するなど不安材料を抱える。そこで期待されるのは、質の高いプレーを披露しながら今季1得点にとどまっているタリクの奮起だ。

 そして、高丘の抜けたゴールマウスを預かる鳥栖のGK守田達弥と、湘南で貴重な試合経験を積んで成長スピードを上げているGK谷晃生、両守護神のチームを救うパフォーマンスにも期待したい。

アビスパ福岡対ジェフユナイテッド市原・千葉

注目カード(明治安田生命J2リーグ)
アビスパ福岡対ジェフユナイテッド市原・千葉
10月25日 14:00

注目選手
DF:ドウグラス・グローリ(福岡)
MF:熊谷アンドリュー(千葉)

 J2で首位に立つアビスパ福岡は、前節のFC町田ゼルビア戦で連勝が12でストップしてしまった。ここでJ1昇格に向けた勢いを殺さないためにも、ジェフ千葉戦で勝利を取り戻したいところだ。

 一方のジェフ千葉は前節、ツエーゲン金沢を2-0で下して6試合ぶりの勝利を収めた。守備陣は3試合連続でクリーンシートを達成しており、徐々に戦いぶりが安定してきている。絶好調の福岡も無失点に抑えられれば、チームにとって大きな自信になるだろう。

 福岡はエースFWファンマが累積警告により出場停止になるため、得点源の不在をいかに埋めるかが勝利の鍵。千葉はアウェイゲームということもあり、守備に軸足を置きながらワンチャンスを狙う流れになるだろうか。

 ドウグラス・グローリを中心としたディフェンスラインは安定感抜群で、福岡はここまで28試合で20失点と守備も堅い。千葉はこれをいかにこじ開けるか。司令塔の熊谷アンドリューらがどんなアイディアに活路を見出すかに注目だ。

大宮アルディージャ対V・ファーレン長崎

注目カード(明治安田生命J2リーグ)
大宮アルディージャ対V・ファーレン長崎
10月25日 14:00

注目選手
FW:イバ(大宮)
DF:フレイレ(長崎)

 開幕当初はJ1昇格の有力候補に挙げられていた大宮だが、気づけば17位まで沈んでいた。

 守備的な戦いが機能せず、前線は得点力不足にあえぎ、シーズン途中に横浜FCでくすぶっていたFWイバを獲得するも根本的な解決には至っていない。しかも、ここにきて負傷者が相次いで7人のベンチ入りメンバーすら揃えられない状況に陥ってしまった。

 この緊急事態を受けてFC東京からツエーゲン金沢に期限付き移籍していたDF山田将之と、名古屋グランパスのFW青木亮太をともに期限付き移籍で補強。2人の新戦力とともに悪循環を抜け出したいところだ。

 自動昇格が狙える位置につけている長崎にとっては、5ポイント差をつけられている2位の徳島ヴォルティスにこれ以上離されるわけにはいかない。かつての指揮官である高木琢也監督率いる大宮を打ち破り、アウェイ4連戦のラストを勝利で飾りたい。

 5試合勝利のない大宮の注目選手はイバ。前節の松本山雅FC戦は途中出場だったが、苦しい状況のチームを自慢の決定力で救えるだろうか。一方の長崎はディフェンスラインにフレイレが出場停止明けで帰ってくる。手倉森誠監督が負けられない一戦にどのような先発メンバーを選ぶかも楽しみだ。

SC相模原対ロアッソ熊本

注目カード(明治安田生命J3リーグ)
SC相模原対ロアッソ熊本
10月25日 15:00

注目選手
MF:藤本淳吾(相模原)
FW:谷口海斗(熊本)

 J3リーグはブラウブリッツ秋田が首位独走状態となり、終盤戦に突入した。J2昇格の権利を秋田が掴むのが濃厚とすれば、残る枠は1つしかない。4位の相模原も3位の熊本も、十分にその1枠を争える状況で迎える直接対決となる。

 ホームの相模原は前節のカマタマーレ讃岐戦で連勝が5で止まってしまった。将来的に新スタジアムの整備を実現するためにも今季のJ2昇格は何としても成し遂げたいところで、これ以上順位を落とすわけにはいかない。熊本に競り勝って、なんとか昇格争いに踏みとどまりたいだろう。

 一方の熊本は大木武監督らしいボールポゼッションをベースにしたサッカーを展開し、崩しのパターンを多く持っている。エースの谷口海斗は得点ランキング首位に立っており、前線での存在感は抜群だ。

 ただ、最近は勝ったり負けたりと継続性を欠き、前節のYSCC横浜戦も多くの決定機を作りながらスコアレスドローに終わった。アウェイ連戦となる今節は上位対決だが、自慢の機動力を発揮し、しっかりと勝って勢いを取り戻したい。

 相模原は経験豊富なベテランが多く在籍し、中でも「勝ち方」を知る藤本淳吾は夏の途中加入ながら別格のクオリティを発揮している。熊本は全試合フル出場中のGK内山圭を中心とした守備陣がインパクトのあるブラジル人選手擁する相模原の攻撃を跳ね除け、エースの谷口にチャンスを供給できるかが勝利の鍵になる。