5位:スコットランド4部から欧州王者に

100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高いDFは誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※成績は1月15日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠
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DF:アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/リバプール)
生年月日:1994年3月11日(26歳)
市場価値:7500万ユーロ(約90億円)
今季リーグ戦成績:17試合出場/1得点5アシスト

 スコットランド最大都市、グラスゴーで生まれ育ったアンドリュー・ロバートソンは、リバプールで不動の左サイドバックとして活躍している。スコットランド代表ではキャプテンマークを巻き、リバプールでは欧州制覇と30年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 母国の強豪セルティックや育成の名門クイーンズパークで10代を過ごしたロバートソンは4部でトップチームデビューすることになる。1年後には1部のダンディー・ユナイテッド、その1年後にはイングランドのハル・シティに移籍した。ハル・シティで降格と昇格を経験したロバートソンは2017年夏にリバプールへ加わっている。

 2年連続で2ケタアシストをマークしているロバートソンは、積極果敢な攻撃参加が魅力だ。左足から放たれる鋭いクロスも武器で、チームではCKのキッカーを任されることも多い。驚異的な運動量で左サイドを上下動し、高いインテンシティを90分間保つロバートソンは、現役最高の左サイドバックの1人と言っていいだろう。

<h2>4位:アヤックス育ちのCB

DF:マタイス・デ・リフト(オランダ代表/ユベントス)
生年月日:1999年8月12日(21歳)
市場価値:7500万ユーロ(約90億円)
今季リーグ戦成績:9試合出場/0得点0アシスト

 17歳のときにデビューしたマタイス・デ・リフトは、19歳でアヤックスのキャプテンを担った。18/19シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ4強とリーグ優勝にチームを導くと、ビッグクラブによる争奪戦の末にユベントス移籍を決断している。

 189cmという恵まれた体格を持ち、抜群のポジショニングに支えられた空中戦や対人守備の強さはワールドクラス。アヤックス仕込みのインテリジェンスの技術の高さは折り紙付きで、フィード能力の高さにも目を見張るものがある。

 ユベントス1年目の昨季は序盤こそ適応に苦しんだものの、徐々に本領を発揮していった。オフに古傷だった右肩を手術したため、今季の序盤は欠場。11月に復帰すると、チームの最終ラインに欠かせない存在として活躍している。

<h2>3位:世界最高のCB

DF:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1991年7月8日(29歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト

 ユルゲン・クロップ監督が築いてきた勢いのあるチームは、フィルジル・ファン・ダイクの加入により欧州最強のチームへと変貌を遂げた。18年1月にリバプールに加入したファン・ダイクはそのシーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出の立役者となり、翌シーズンには欧州制覇。昨シーズンはリバプールを30年ぶりのリーグ優勝へと導いている。

 名実ともに世界最高のセンターバックに相応しい能力を有している。ピッチのすべてのエリアにボールを届けられるフィード力を備え、193cmの体躯を活かした身体能力はワールドクラス。空間認知に優れており、空中戦には無類の強さを誇る。スピードだけでなく、カウンター対応時のポジショニングも秀逸だ。

 ファン・ダイクは怪我にも強く、プレミアリーグでは2シーズン以上に渡って休みなくプレーしてきた。しかし、昨年10月のエバートン戦でGKと接触して負傷。右膝の前十字靭帯を負傷し、連続先発出場は94試合でストップしている。

<h2>2位:カナダ育ちのスピードスター

DF:アルフォンソ・デイヴィス(カナダ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:2000年11月2日(20歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:8試合出場/0得点0アシスト

 アルフォンソ・デイヴィスが左サイドバックとしてのキャリアを始めたのはわずか1年半前。昨季のバイエルン・ミュンヘンは最終ラインに離脱者が相次ぎ、ウインガーだったデイヴィスがコンバートされた。スピードを活かした攻撃的なプレースタイルはバイエルンの武器となり、ダビド・アラバとは異なるサイドバック像を築いている。

 リベリアで生まれのデイヴィスは家族とともにカナダに渡り、14歳のときにMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスに加わった。ほどなくトップチームに昇格すると、カナダ代表でも史上最年少出場記録を塗り替えた。2019年1月にはMLSレコードとなる総額1900万ドル(約21億円)とも言われる移籍金でバイエルン・ミュンヘンに加入している。

 特筆すべきスピードとウインガー時代に磨いたドリブルが武器で、課題だった守備には成長の跡が見られる。19歳で欧州制覇を経験したデイヴィスは、世界最高の左サイドバックへの階段を上っている。

<h2>1位:右足のキックはもはや別次元

DF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)
生年月日:1998年10月7日(22歳)
市場価値:1億1000万ユーロ(約132億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/0得点2アシスト

 旧練習場であるメルウッドの近所で育ったトレント・アレクサンダー=アーノルドは6歳からリバプール一筋でプレーしている。18歳でトップチームデビューすると、世界最高の右サイドバックへの成長曲線を描く。22歳にして市場価値は1億1000万ユーロ(約132億円)にまで上昇している。

 生粋のスカウサー(リバプールっ子)で、子どもの頃はスティーブン・ジェラードがアイドルだった。自身も育成年代ではセントラルMFとしてプレーすることも多かったが、トップチーム昇格とともに右サイドバックにコンバートされている。

 キックの技術はもはや別次元で、逆サイドの味方に届けるロングパスの正確さはゲームを見ているようだ。プレミアリーグではアシスト数が2季連続で2ケタに到達。セットプレーのキッカーとしてもその才能は発揮されている。

【了】