76位:魔法の左足で主役にも脇役にもなれる

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

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MF:アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1988年2月14日(33歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
19/20リーグ戦成績:26試合出場/7得点14アシスト

 パリ・サンジェルマン(PSG)と言えばネイマールとキリアン・ムバッペに注目が集まるが、背番号11アンヘル・ディ・マリアの輝きも決して彼らに劣っていない。今年で33歳とベテランの域に達しているが、ピッチ内における動きのキレは健在。昨季はリーグ戦だけで14アシストという見事な成績を残し、チャンピオンズリーグ(CL)準優勝にも大きく貢献していた。

 アルゼンチン出身の選手というだけあって「テクニック」の高さは抜群だ。たとえ狭いエリアに追いやられても足裏やアウトサイドを駆使してボールをキープし続けることができ、敵をあざ笑うかのようなトリッキーなプレーもお構いなくやってのける。どんなに難しいボールでも足元にピタッと収める姿は、もはや芸術的と言っても不思議ではないはずだ。

 もちろん「ドリブル」の質もワールドクラスで、とにかくタッチが細かいので相手からするとボールを奪うタイミングが掴みずらい。簡単に足を出せば待ってましたとばかりに股を通し、ボールが来た瞬間に寄せられてもファーストコントロールからツータッチ目までが速いから、その勢いのまま相手を置き去りにして「ドリブル」へ持ち込むことができる。

 キック精度の高さも見逃せないポイントで、フリーキックやミドルシュートで決定的な仕事を果たして主役の座に躍り出る。かといって脇役を苦手としているわけでもなく、アイデアと視野の広さが融合して引き出されるラスト「パス」からネイマールやムバッペらの決定機を作り出すことも多い。このように、左足で何でもできてしまうのがディ・マリアの怖さだ。