ラ・リーガ優勝の可能性が消滅したバルセロナ。ロナルド・クーマン監督は昨夏、キケ・セティエン監督の後任として古巣バルセロナの指揮官に就任した。バルセロナとの契約は来夏までの2年間だったが、早くも監督交代の噂が流れている。

『ESPN』はバイエルン・ミュンヘンのハンジ・フリック監督にバルセロナがコンタクトを取ったと報じた。昨季のUEFAチャンピオンズリーグ優勝にバイエルンを導き、実績は十分。しかし、ヨアヒム・レーブ監督の後任としてドイツ代表監督に就任することが決定的とされており、バルセロナへ赴く可能性は低そうだ。

 クラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスへの関心は絶えない。2019年夏の現役引退とともにアル・サッドの監督に就任したシャビは、先日クラブとの契約を2023年夏まで延長したばかり。しかし、クーマン監督がオランダ代表からバルセロナへ“移籍”したように、契約内容によっては監督就任の可能性がなくなったとは言い切れないだろう。

 ソシオ制度(会員制)を敷くバルセロナは伝統的にクラブOBが監督を務めることが多い。近年ではクラブOB以外としてキケ・セティエン、ヘラルド・マルティーノが監督に就任しているが、いずれも短命で終わっている。独特なクラブ文化を築くバルセロナでは、外部からの登用は難しいのかもしれない。

 バルセロナで6年間プレーしたフィリップ・コクーは、現役引退後に指導者の道に進んでいる。オランダ代表のアシスタントコーチ、PSVの指揮官などを歴任し、3度のリーグ優勝へとPSVを導いている。トルコのフェネルバフチェとイングランドのダービー・ユナイテッドでも監督を務めたが、昨年11月以降はフリーとなっている。

 サイドバックとして活躍したジョバンニ・ファン・ブロンクホルストは、監督として古巣フェイエノールトをリーグ優勝へと導いた。昨シーズンは中国の広州恒大の監督に就任したが、1年で退団。以前、マンチェスター・シティがペップ・グアルディオラ監督の後任として経験を積ませていた過去もある。しかし、グアルディオラとシティの契約は2年間も残っているだけに、バルセロナにもチャンスがありそうだ。

 リーグ優勝を逃したことで、監督の去就は流動的となった。現時点で報じられている監督候補はシャビらを含めて数名だが、今後は具体的な名前が増えていくかもしれない。バルセロナがどのような人事を下すのかに注目が集まる。

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