U-24日本代表は11日、国際親善試合でジャマイカ代表に4-0の大勝を飾った。

 今回の活動で東京五輪に向けてチーム作りを進めるU-24日本代表は3試合をこなした。急きょ開催が決まった3日の日本代表戦を皮切りに、5日のU-24ガーナ代表戦、そして11日のジャマイカ代表戦と、いずれの試合でも充実した成果が得られただろう。

 初めてチームに加わったオーバーエイジ選手たちは、U-24ガーナ代表戦から本格的にピッチ上での「融合」作業に入った。U-24世代の選手たちはA代表との一戦で力の差を見せつけられただけでなく、ともにプレーすることでオーバーエイジ選手たちの存在価値を実感している。

 A代表歴もあるMF久保建英は「そもそも(五輪の)大会の構造として『3人までオーバーエイジが入れる理由は何か』と自分なりに考えた時に、(重要なのは)『経験』だと思います」と持論を述べた。

 そのうえで「オーバーエイジの3人が入ることによって試合が面白くなるし、大人のサッカーにもなる。よりレベルも上がる」と、欧州で実績を積み重ねてきた3選手の影響力の大きさを目の当たりにした。

 東京五輪に向けてオーバーエイジ選手に選ばれたのは、プレミアリーグやセリエAで活躍してきたDF吉田麻也、フランスの名門マルセイユで主力を担ったDF酒井宏樹、そしてドイツ・ブンデスリーガで「デュエル王」となったMF遠藤航の3人である。

 彼らはいずれも日本代表で主力を張る選手たちで、五輪出場歴もあるなど、日本トップクラスの実力と経験を持ち合わせている。精神面でもリーダーとしてU-24日本代表の若い選手たちを引っ張っていける素養の持ち主たちだ。

 久保は「すごくレベルの高い3人が入ったことで自分たちの底上げにつながる。融合というよりは、もう『助っ人外国人』みたいな感じです」と、別次元のクオリティを見せつけたオーバーエイジの存在感の大きさを表現した。

「3人の選手にはプレッシャーもあるかと思いますけど、そんなプレッシャーが気にならないような試合を普段もされていると思うので、全然心配していないです。自分たちは力を借りて、(東京五輪のメンバーに)選ばれた選手が一緒に戦えればいいと思います」

 オーバーエイジの3人はいずれも守備的なポジションを務める選手たちで、彼らが入ったU-24ガーナ代表戦やジャマイカ代表戦ではディフェンスの安定感が格段に向上した。久保らアタッカー陣は、後ろの守りが安定することによって、思う存分ポテンシャルを発揮できるはず。東京五輪本番への期待は高まるばかりだ。

(取材・文:舩木渉)