GK

ダビド・デ・ヘア(背番号1)
生年月日:1990年7月11日(30歳)
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
20/21リーグ戦成績:26試合出場/32失点
代表通算成績:45試合出場/36失点

 直近のワールドカップとEURO前回大会の正GKがスペイン代表に名を連ねた。イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドの在籍年数は10年に達したが、年齢は30代に差し掛かったばかり。近年は平凡なミスが度々見受けられるが、チームを救うセービング技術の高さは世界でも屈指。スペイン代表では昨年からウナイ・シモンに正GKの座を奪われているが、その豊富な経験はスペイン代表に必ず活かされるはずだ。

ロベルト・サンチェス(背番号13)
生年月日:1997年11月18日(23歳)
所属クラブ:ブライトン(イングランド)
20/21リーグ戦成績:27試合出場/27失点
代表通算成績:なし

 今年3月に代表初召集を受け、EURO本大会のメンバーに滑り込んだロベルト・サンチェス。ケパ・アリサバラガは欧州制覇したチェルシーで出場機会を得られず、トレーニングメンバーとしての参加となった。東京五輪にも出場できる23歳という年齢のサンチェスは、10代でイングランドに渡った。ブライトンの下部組織から期限付き移籍を経てトップチームに定着し、昨年12月からは正GKを務める。スペイン代表デビューはまだだが、近い将来にウナイ・シモンとしのぎを削る存在になるだろう。

ウナイ・シモン(背番号23)
生年月日:1997年6月11日(24歳)
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ
20/21リーグ戦成績:37試合出場/40失点
代表通算成績:7試合出場/5失点

 ウナイ・シモンは昨年11月にスペイン代表の正GKに抜擢された。デ・ヘアとケパが所属クラブでのパフォーマンスに苦しむ中、ビルバオの頼れる守護神へと成長したシモンの成長は朗報だった。至近距離からのシュートストップが抜群にうまく、今季のラ・リーガでもPKストップを記録している。純粋な経験値で見ると他の強豪国の正GKに比べて劣るが、ポテンシャルは十分。この大会をきっかけに大きく飛躍するかもしれない。

DF

セサル・アスピリクエタ(背番号2)
生年月日:1989年8月28日(31歳)
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
20/21リーグ戦成績:26試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:25試合出場/0得点1アシスト

 セサル・アスピリクエタの選出はサプライズだった。ダニ・カルバハルが負傷、35歳のヘスス・ナバスも昨年10月を最後に代表から遠ざかっていた。アスピリクエタ自身は2018年以来の選出となるが、チェルシーを欧州制覇に導くなど、クラブでは傑出したパフォーマンスを見せている。選外となったセルヒオ・ラモスとは異なるスタイルで、チームを統率する。

ディエゴ・ジョレンテ(背番号3)
生年月日:1993年8月16日(27歳)
所属クラブ:リーズ(イングランド)
20/21リーグ戦成績:15試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:8試合出場/0得点0アシスト

 初めての国外挑戦となった今季の序盤戦は怪我もあったが、最終的にはリーズのレギュラーに据えられた。マルセロ・ビエルサ監督に鍛えられた対人守備はスペイン代表にも還元されるだろう。8日のPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たが、既にトレーニングにも復帰している。セルヒオ・ラモスが不在のセンターバックとして期待されている。

パウ・トーレス(背番号4)
生年月日:1997年1月16日(24歳)
所属クラブ:ビジャレアル
20/21リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト
代表通算成績:8試合出場/1得点0アシスト

 大黒柱が不在の今大会では、パウ・トーレスにはDFリーダーとしての貢献が求められる。191cmという長身を活かした空中戦で強さを発揮し、スピードと読みを活かして広いスペースをカバーする。正確なフィードは個性豊かなアタッカーが揃うスペイン代表のFWとの相性もいいだろう。

マルコス・ジョレンテ(背番号6)
生年月日:1995年1月30日(26歳)
所属クラブ:アトレティコ・マドリード
20/21リーグ戦成績:37試合出場/12得点11アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点0アシスト

 中盤を本職としていたマルコス・ジョレンテはアトレティコ・マドリードで攻撃的なポジションで才能を開花させた。そして、今大会ではDFとしての選出。昨年11月にマルコス・ジョレンテをデビューさせたルイス・エンリケ監督は、このMFを右サイドバックに据えることになりそうだ。豊富な運動量とMFとして鍛えた足元の技術を持つマルコス・ジョレンテは、新たな可能性を開くことになるかもしれない。

エリック・ガルシア(背番号12)
生年月日:2001年1月9日(20歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:8試合出場/0得点0アシスト

 今季のマンチェスター・シティではリーグ戦6試合の出場に留まったが、昨年9月にデビューしたスペイン代表ではコンスタントに出場機会を与えられている。来季からかつて所属したバルセロナへ復帰する。スペイン代表の大黒柱であるセルヒオ・ラモスが落選となったが、ガルシアはバルセロナの全育成カテゴリーでキャプテンを務めた生粋のリーダーだ。この大会でガルシアが大ブレイクを果たす可能性は十分にあるだろう。

ホセ・ルイス・ガヤ(背番号14)
生年月日:1995年5月25日(26歳)
所属クラブ:バレンシア
20/21リーグ戦成績:33試合出場/1得点7アシスト
代表通算成績:14試合出場/2得点4アシスト

 バレンシア一筋で育ち、現在はクラブのキャプテンを務めるホセ・ルイス・ガヤ。かつての強豪は財政難に苦しみ、多くの主力を放出しているが、ガヤはクラブへの忠誠を誓っている。スペイン代表では3年前のワールドカップ後にデビュー。左サイドバックのポジションは3月に復帰したベテラン、ジョルディ・アルバとポジションを争うことになる。テクニックと攻撃的なスタイルはジョルディ・アルバとも重なる。指揮官がどちらを起用するかに注目だ。

ジョルディ・アルバ(背番号18)
生年月日:1989年3月21日(32歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/3得点7アシスト
代表通算成績:72試合出場/8得点15アシスト

 巧みなランニングと正確なボールテクニックで左サイドからチャンスを生み出す攻撃的サイドバックだ。2012年からプレーするバルセロナではルイス・エンリケ監督の下でプレーしたこともあるが、当時の起用法をめぐり確執が生まれたと報じられたこともある。それが原因かは判別しがたいが、エンリケ監督が指揮を執るスペイン代表から遠ざかる時期もあった。それでも、3月は2試合に出場して3アシストをマーク。結果でメンバー入りの資格を勝ち取った。

アイメリク・ラポルテ(背番号24)
生年月日:1994年5月27日(27歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 アイメリク・ラポルテはセルヒオ・ラモスが不在のセンターバックとして、救世主になるかもしれない。スペイン代表として召集歴がない状況でサプライズ選出。フランス代表に召集されたことはあったが、出場はゼロだった。フランス南部出身で、アスレティック・ビルバオで台頭。3シーズン目となった今季のマンチェスター・シティでは3番手センターバックの立ち位置だったが、正確なフィードや対人守備能力の高さは折り紙付き。スペイン代表としてプレーしたのは大会直前の1試合のみだが、本大会での活躍に期待がかかる。

MF

セルヒオ・ブスケッツ(背番号5)
生年月日:1988年7月16日(32歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:36試合出場/0得点5アシスト
代表通算成績:123試合出場/2得点8アシスト

 セルヒオ・ブスケッツは世界で最も優れたアンカーの1人だ。攻守にかかわらず適切なポジションを取り、正確なキックとボール奪取能力で主導権を握る。バルセロナで公式戦通算630試合、スペイン代表でも123試合に出場。2012年大会の優勝を経験したブスケッツの存在は大きいが、大会直前に新型コロナウイルスの陽性反応が出てしまった。初戦は欠場することとなるが、大会全体を通して見ればブスケッツの力が必要な場面が必ず訪れるはずだ。

コケ(背番号8)
生年月日:1992年1月8日(29歳)
所属クラブ:アトレティコ・マドリード
20/21リーグ戦成績:37試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:50試合出場/0得点7アシスト

 中盤ならどこでもプレーできる器用さとインテリジェンスを持ち、今季のアトレティコ・マドリードではアンカーでもプレーしたコケ。足下の技術は高く、90分走り続けられる走力はスペイン代表でも屈指のものがある。スペイン代表ではライバルも多く、ベンチスタートになる試合もあるかもしれないが、途中出場からでも貢献できる生粋のチームプレイヤーだ。

チアゴ・アルカンタラ(背番号10)
生年月日:1991年4月11日(30歳)
所属クラブ:リバプール(イングランド)
20/21リーグ戦成績:24試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:42試合出場/2得点9アシスト

 元ブラジル代表の父を持つチアゴ・アルカンタラは、バルセロナの下部組織で育った。ペップ・グアルディオラとともにバイエルン・ミュンヘンへ渡り、昨夏にはリバプールへと移籍。今季は負傷の影響もあり思うような数字を残せなかったが、スペースを見つける視野とそこに届けるキックの精度には特筆すべきものがある。スペイン代表では背番号10を背負う。

ロドリ(背番号16)
生年月日:1996年6月22日(24歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
20/21リーグ戦成績:34試合出場/2得点2アシスト
代表通算成績:20試合出場/1得点0アシスト

 プレミアリーグを制覇したマンチェスター・シティのアンカーとして、攻守に渡って活躍したロドリ。味方をサポートする動きと正確なパス技術で攻撃の起点となり、優れた対人守備でピンチを未然に防ぐ。24歳という若さが信じられないほど、その発言やプレースタイルは成熟している。スペイン代表ではブスケッツと併用される時期が続いていたが、今大会はロドリが中心になりそうだ。

ファビアン・ルイス(背番号17)
生年月日:1996年4月3日(25歳)
所属クラブ:ナポリ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:33試合出場/3得点1アシスト
代表通算成績:12試合出場/1得点5アシスト

 ファビアン・ルイスは高い位置で攻撃時かかわることのできるMFで、テクニックやスペースに飛び込む技術がある。推進力のあるドリブルは攻撃のアクセントとなり、リーチを活かしたボール奪取やエアバトルの強さも武器だ。小柄な選手が歴史的にも多いスペイン代表の中盤で、189cmという大型MFは珍しい。その万能性はルイス・エンリケ監督好みのスタイルかもしれない。

ペドリ(背番号26)
生年月日:2002年11月25日(18歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:37試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点1アシスト

 ペドリは最年少でスペイン代表に加わった。ラス・パルマスからバルセロナに加入した今季、ロナルド・クーマン監督に抜擢されて主力に定着。シーズン終盤はやや疲れを見せたが、公式戦52試合出場という立派な成績を残した。狭いエリアでもボールを受けられるテクニックと、優れた状況判断力が特徴。今大会では後半から起用される存在となりそうだが、攻撃にアクセントを加えることができるMFだ。

FW

アルバロ・モラタ(背番号7)
生年月日:1992年10月23日(28歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/11得点10アシスト
代表通算成績:40試合出場/19得点5アシスト

 スペイン代表で古典的な9番として選出されたのは、アルバロ・モラタただ1人。クラブでは結果が残せない時期もあったが、昨季はアトレティコ・マドリード、今季はユベントスで2ケタ得点をマーク。今季のUEFAチャンピオンズリーグではグループステージ6試合で6ゴールと気を吐いた。スペイン代表から遠ざかることもあったが、昨年11月以降は主力としてプレーしている。得点以外の部分で評価されるタイプだが、モラタのゴールはチームを勝利へと近づける。

ジェラール・モレノ(背番号9)
生年月日:1992年4月7日(29歳)
所属クラブ:ビジャレアル
20/21リーグ戦成績:33試合出場/23得点7アシスト
代表通算成績:11試合出場/5得点4アシスト

 フィニッシュの精度に優れるジェラール・モレノは前線でも起点になれるセカンドストライカー。ビジャレアルでは絶対的なエースとして活躍し、今季は公式戦30得点をマークしてUEFAヨーロッパリーグ制覇の快挙を成し遂げた。スペイン代表では19年10月にデビュー。3試合で3得点を挙げる鮮烈なデビューを果たしたが、ルイス・エンリケ監督の復帰とともに序列は下がってしまった。今大会は後半からの出場でチャンスをうかがう。

フェラン・トーレス(背番号11)
生年月日:2000年2月29日(21歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ(スペイン)
20/21リーグ戦成績:24試合出場/7得点2アシスト
代表通算成績:11試合出場/6得点0アシスト

 フェラン・トーレスは繊細なボールタッチと巧みなドリブルで打開するアタッカーだ。バレンシア時代はウイングだったが、昨夏に移籍したマンチェスター・シティでは中央でも起用されて結果を残している。スペイン代表では昨年9月にデビューすると、6-0という歴史的大勝を収めたドイツ代表戦でハットトリックを達成。クラブと代表で見せている得点能力の高さに注目が集まる。

ダニ・オルモ(背番号19)
生年月日:1998年5月7日(23歳)
所属クラブ:RBライプツィヒ(ドイツ)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/5得点10アシスト
代表通算成績:11試合出場/3得点1アシスト

 異色のキャリアを歩むダニ・オルモがスペイン代表に選ばれた。バルセロナの下部組織出身だが、16歳のときにクロアチアへ渡る。ディナモ・ザグレブではクロアチアの年間最優秀選手賞を受賞。昨冬にRBライプツィヒに移籍し、ブンデスリーガでも輝きを放っている。クロアチア代表になる可能性もあったが、スペイン代表を選択。19年11月のデビュー戦でゴールを決め、代表に定着している。

アダマ・トラオレ(背番号20)
生年月日:1996年1月25日(25歳)
所属クラブ:ウォルバーハンプトン(イングランド)
20/21リーグ戦成績:37試合出場/2得点3アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点0アシスト

 ラグビー選手のような身体つきの男が、サッカースペイン代表に名を連ねた。アダマ・トラオレは屈強な選手が揃うプレミアリーグでもフィジカルを武器としている。どんなボディコンタクトにもぶれない強さと加速力を武器に、サイドに推進力をもたらす。フィニッシュワークを課題としているが、起用法によっては輝く可能性はある。一発勝負のトーナメントでは、トラオレの爆発力がチームを勝利に導くかもしれない。

ミケル・オヤルサバル(背番号21)
生年月日:1997年4月21日(24歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ
20/21リーグ戦成績:33試合出場/11得点8アシスト
代表通算成績:13試合出場/4得点1アシスト

 ミケル・オヤルサバルは若くしてレアル・ソシエダで背番号10を与えられ、キャプテンを務めている。フィジカルが強く、独特なテンポから繰り出されるドリブルでゴールに迫る。ソシエダでは左サイドが主戦場だが、スペイン代表では中央や右サイドでプレーすることもある。守備への貢献度の高さも特徴だ。

パブロ・サラビア(背番号22)
生年月日:1992年5月11日(29歳)
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
20/21リーグ戦成績:27試合出場/7得点4アシスト
代表通算成績:4試合出場/1得点0アシスト

 パブロ・サラビアの選出は、今回のサプライズ召集の1つだった。スペイン代表での最後の出場から1年半がたっており、ルイス・エンリケ監督の下でプレーしたことはない。セビージャでは18/19シーズンに公式戦23得点を記録したこともあるが、翌シーズンからプレーするパリ・サンジェルマンではターンオーバー要員に。それでも、与えられたプレータイムの中で仕事のできる存在は、クラブの中心選手が集まる代表チームの中では貴重だ。

【了】