デンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセンは試合中に心臓発作で倒れ、一時は危険な状態に陥った。一命をとりとめたが、今後プレーを再開できるかどうかについては各国の専門医の間でも見解が分かれている。

 エリクセンは現地時間12日に行われたユーロ2020(欧州選手権)初戦のフィンランド代表戦で前半に倒れ、ピッチ上で心臓マッサージを受ける事態となった。病院に搬送されて意識を取り戻し、その後はチームメートにビデオメッセージを送るなど安定した状態だと伝えられている。

 しかし、エリクセンが再びピッチに立つことができるかどうかについては不安視する見方もある。トッテナム在籍時にエリクセンの担当でもあったという心臓専門医サンジャイ・シャーマ氏は、エリクセンが「キャリアを終えるかもしれない」と述べ、少なくとも英国内では規定によりプレーが認められないという見通しを示した。

 同じく英国の心臓専門医スコット・マレー氏は、現在インテルに所属するエリクセンがイタリアでもプレーできないという見解を示した。「おそらく(キャリア終了)だろう。イタリアでは心臓に異常が見つかった者がスポーツに参加することを法で禁じている。20年以上前からそういう対応を取り、スポーツ中の心臓発作による死亡率を減少させてきた」と英『デイリー・メール』紙に語っている。

 一方で、エリクセンのプレー再開に期待を感じさせるような見方もある。イタリアの専門医ブルーノ・カルー氏は、発作の原因次第では復帰も望むことができるとイタリア『RAIラジオ』に語った。

「何が心臓発作を引き起こしたかを確認する必要がある。治療可能な症状であり、心臓のコンディションをリスクのない状況に回復できるのなら、理論的には彼はプレーを再開することが可能だろう」とカルー氏は述べている。