日本サッカー協会(JFA)は28日、10月シリーズに向けた日本代表メンバー25人を発表した。

 今回の2連戦は2022年カタールワールドカップのアジア最終予選における前半戦最大の山場だ。10月7日にアウェイでサウジアラビア代表と、同12日にホームでオーストラリア代表と対戦予定になっている。

 いずれの相手も9月シリーズに2連勝しており、日本よりも上位につけている。ワールドカップ出場に向けてグループ内でとりわけ厳しい戦いが予想される2チームとの連戦だ。

 特に7日のサウジアラビア戦は、難しい戦いを強いられるだろう。そもそも試合日が間近に迫りながら、いまだにキックオフ時間が決まっていない。なおかつ完全アウェイの環境に乗り込むことになると、反町康治技術委員長は語る。

「スタジアムには(収容人数の)60%(の観客が)入るという話は聞いています。スタジアム自体は(収容人数)5万人くらいなので、残念ながら完全アウェイになるでしょうね。マスクをしている人が多いわけではないと思うので、日本のように(応援は)手拍子だけではない。我々にとってはアウェイ感が強いゲームになるのではないかと思っています」

 会場となるキング・アブドゥラー・スポーツ・シティの収容人数は公称で6万2345人とされている。60%収容とすると、約3万7000人の観客を迎えられる。もしチケット完売となればサウジアラビア代表はホームの大応援団を背にプレーできるだろう。日本にとっては逆境だ。

 さらに気候面でも難しい調整を強いられる。日本代表の多くの選手がプレーしている欧州は冬に向かいつつある一方、サウジアラビアでは日本の真夏に近い暑さが待っている。寒いところから暑いところへ移って短期間で順応するのは簡単ではなく、肉体的な負担は大きい。

 森保一監督も「サウジアラビアの暑い気候で戦うのはコンディション的にもかなり難しくなってくると思います」と警戒を口にする。そして「チームとして距離感よく戦わなければ、暑さの中でパフォーマンスの連係・連動という意味では難しいところが出てくると思いますので、距離感のところは準備できるようにしたいと思います」と気を引き締めていた。

「ホームアドバンテージで、多くのサポーターの後押しで我々に圧力をかけてくると思いますので、相手のアウェイの雰囲気の中でもしっかり戦えるように、メンタル的にも戦術的にも準備をしなければいけない」(森保監督)

 日本代表は指揮官曰く「アジアのトップを走るグループにいる力のあるチーム」であるサウジアラビア代表に対し、アウェイでどのように立ち向かうのか。もしここでさらに勝ち星を落とすようなことがあれば、7大会連続のワールドカップ出場に早くも黄色信号が灯ってしまうだろう。

(取材・文:舩木渉)