GK紹介

 セリエAも2021/2022シーズンが開幕した。昨季リーグ10連覇を逃したユベントスは今夏、クリスティアーノ・ロナウドが退団し、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を呼び戻すなど、新たなるスタートを切ることを決断した。今回は、ユベントスの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。

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ヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド代表/背番号1)
生年月日:1990年4月18日(31歳)

 ユベントス在籍5年目を迎えたGKのファーストチョイス。身長196cm・体重84kgという恵まれた体格を誇っており、長い手足、鋭い反応、そして抜群の身体能力を武器にチームのピンチを確実にかき消すことのできる存在だ。父も元GKだが、サッカーを始める前に社交ダンスを習っていた経験がある。

 今夏、ユベントスはジャンルイジ・ドンナルンマの獲得に動いているとされていたが、実現はしなかった。その理由は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督がポーランド人守護神に絶対的な信頼を寄せているからだと報道されている。31歳のGKは、そんな指揮官の期待に大きく応えられるのか。注目だ。

DF紹介

ダニーロ(ブラジル代表/背番号13)
生年月日:1991年7月15日(30歳)

 母国ブラジルを離れてからポルト、レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、そしてユベントスと名だたるビッグクラブに在籍してきたライトバック。昨季はセリエAで34試合に出場するなどアンドレア・ピルロ監督に重宝され、その能力の高さを示した。30歳を迎えた今季も活躍が求められる。

 高いディフェンス能力を持ち味としている選手で、サイドバックだけでなくセンターバックとしても十分に機能する。だからといって攻撃面がダメダメというわけでもなく、ビルドアップにおける貢献度の高さも光るものがある。先日には低調なスタートを切ったチームの問題は「精神面にある」と指摘。

マタイス・デ・リフト(オランダ代表/背番号4)
生年月日:1999年8月12日(22歳)

 オランダの強豪でサッカー界屈指の育成の名門としても知られるアヤックス産センターバックだ。身長189cm・体重90kgの体格から繰り出されるパワーは圧倒的で、その見た目からは想像できないスピードや足元の技術もあるなどハイスペック。アヤックスでは10代で主将を担うなど、メンタルも強い。

 ユベントスで抜群の安定感を示しているとは言い難い。ポジショニングの悪さから簡単に点を与えてしまうこともあるなど、アヤックス時代のような輝きは影を潜めている。それでも、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。在籍3年目となる今シーズンこそ、本領発揮となるだろうか。

レオナルド・ボヌッチ(イタリア代表/背番号19)
生年月日:1987年5月1日(34歳)

 今夏のユーロ2020(欧州選手権)ではロベルト・マンチーニ監督に全幅の信頼を寄せられ、大会優勝に大きく貢献した。そしてユベントスでは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督からの絶対的な信用をガッチリと勝ち取っている。憎まれタイプなのだが、指導者にとっては非常に頼りになる男なのだ。

 センターバックとして1対1の弱さは致命的なのだが、カバーリングの良さはピカイチ。ジョゼップ・グアルディオラ監督にも称賛された通り、キック精度の高さに関してはワールドクラスと言っていいだろう。その中でも最大の武器となっているのはメンタリティー。何があってもブレない姿勢は見事だ。

アレックス・サンドロ(ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1991年1月26日(30歳)

 左サイドバックの1番手は、今季でユベントス在籍6年目を迎えた。もともと高いアスリート能力や技術力を前面に押し出した攻撃的なプレーに定評があったが、イタリア上陸後は守備能力も向上。とくに1対1への対応が良くなっている。今年で30歳を迎えたが、まだまだチームには必要な戦力の一人だ。

 本職を左SBとする控え選手はルカ・ペッレグリーニ一人となっている。しかし、22歳の同選手はまだ未熟であり、プレーに安定感は備わっていない。そのため、今季もブラジル代表のベテランDFには、かなりの稼働が求められることになるだろう。怪我による長期離脱だけはなんとしても避けたい。

MF紹介

フアン・クアドラード(コロンビア代表/背番号11)
生年月日:1988年5月26日(33歳)

 底抜けに明るいキャラクターで知られるコロンビア代表戦士。もともと攻撃的な選手だったが、ユベントス加入後はサイドバック起用も本格化したことで、守備スキルも磨かれるようになった。左右問わずサイドならどこでも起用可能なその柔軟性は、チームにとって不可欠なものとなっている。

 今年で33歳とベテランの域にいるが、持ち味であるスピードは大きく錆びついていない。南米出身らしいテクニカルなプレーも健在で、クロスの質に関しては世界トップクラスのものを持っている。来月にはユベントスとの2023年までの契約延長にサインするとのこと。冒険はまだまだ続きそうだ。

ロドリゴ・ベンタンクール(ウルグアイ代表/背番号30)
生年月日:1997年6月25日(24歳)

 ボカ・ジュニアーズからユベントスにやって来たのは2017年のことで、そこから着実に存在感を増してきている。とくに2019/20シーズンのパフォーマンスは見事で、セリエA優勝の立役者になった。マッシミリアーノ・アッレグリ新監督の元、今季も中盤における重要な戦力として活躍が求められる。

 豊富なスタミナと非凡なフィジカルを武器に守備で貢献するだけでなく、精度の高いパスやパンチ力のあるミドルシュートも兼ね備えるなど、攻撃面でもその力を示す。とにかく与えられた役割をしっかりと、それも高いレベルでこなすので、監督としても使いたくなるようなそんなMFだと言えるだろう。

マヌエル・ロカテッリ(イタリア代表/背番号27)
生年月日:1998年1月8日(23歳)

 下部組織時代から過ごすミランには定着できなかったが、サッスオーロで急成長。そして、今夏のユーロ2020(欧州選手権)で大活躍したことで一気に評価が上昇し、ビッグクラブからの関心がより強まることになった。そんな中、新天地にユベントスを選択。買取義務付き2年レンタルとなった。

 長短問わず正確なパスで味方を確実に使うことができ、豊富な運動量に縦への推進力も兼備。泥臭い守備も厭わず、ここ最近は決定的な仕事を果たす頻度も増えているなど、攻守において非常に穴が少ない存在である。マッシミリアーノ・アッレグリ監督の元、更に成長していくか要注目だ。

アドリアン・ラビオ(フランス代表/背番号25)
生年月日:1995年4月3日(26歳)

 パリ・サンジェルマン(PSG)では結果的に構想外となるなど良い印象を残すことができなかったが、一昨年やってきたユベントスでは主力の座をガッチリと掴み奮闘している。マッシミリアーノ・アッレグリ監督の指導を受けるのは初だが、今季のスタートを見る限り、すでに信頼はされているようだ。

 身長188cm・体重71kgと大柄ながら、その見た目には似合わぬほどのテクニックと運動量、そして機動力を兼ね備えている。その特徴を活かし、今季はどうやら一昔前のマリオ・マンジュキッチに似たような役割を任されることになりそうだ。指揮官の納得いくパフォーマンスを示すことはできるか。

FW紹介

パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表/背番号10)
生年月日:1993年11月15日(27歳)

 クラブの伝統ある10番を背負うアルゼンチンの宝石だ。昨季はアンドレア・ピルロ監督の元でかなり苦労したが、今季はマッシミリアーノ・アッレグリ監督が戻ってきたことで、再び輝きを取り戻しそうな雰囲気に包まれている。リーグ開幕5試合で2得点2アシストと、ひとまずスタートには成功した。

 アルゼンチン出身選手らしく高い技術力を誇っており、ドリブルやパスで違いを作り出すことはお手の物。とくにシュートの上手さは天下一品で、振りが速いにもかかわらず狭いコースを確実に射抜いてくるなど、実に恐ろしい。しかし、肝心な時に負傷離脱してしまうことが多いのはマイナスポイント。

アルバロ・モラタ(スペイン代表/背番号9)
生年月日:1992年10月23日(28歳)

 ユベントスへの復帰1年目だった昨季は批判の的となることも多かったが、最終的にはセリエAで11得点を奪取。まずまずの結果を残したと言えるだろう。しかし、今季はクリスティアーノ・ロナウドが抜けたことで、背番号9にはそれ以上の活躍が求められるはず。非常に重要な1年となりそうだ。

 大柄ながらスピードがあるため裏への抜け出しからチャンスを作り出すことができ、そのボディを活かしたポストプレーでも存在感を放つなど実に万能。対峙するDFからするとやりづらい選手であることは確かだ。一方で簡単なシュートを外すことも多いため、決定力はもっと高めていく必要がある。