現地26日にベルギー1部リーグ第16節が行われ、首位のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズはルーヴァンに1-3で敗れた。

 ユニオンに所属する日本代表MF三笘薫は、リーグ戦2試合連続のベンチスタートに。しかし、前半だけでルーヴァンに2点のリードを許す苦しい展開となり、後半開始から24歳のドリブラーに声がかかった。

 すると50分、いきなり結果を残した。左サイドのハーフウェーライン付近で相手からボールを奪った三笘は、すぐに味方へ預けてゴールに向かって走り出す。そして左に流れていたMFテディ・テウマからのクロスにジャンピングボレーで合わせ、反撃の1点を奪った。

「最初にボール欲しかったですけど、サイドにボールが当たって、テディ(・テウマ)がああいうクロスがすごく得意なので、ボールが来ると思いましたし、スペースがあって、いいランニングからゴールを決められたと思います」

 ボールを奪って味方にパスを託した時点で、ゴール前に生じるであろうスペースを読んで一直線に走り込んだ。三笘の予測と技術のクオリティの高さが光るスーパーゴールだった。

 しかし、ユニオンはなかなか追加点を取ることができず、66分に3失点目を喫して状況はさらに厳しくなった。最終的には身長196cmのウルグアイ人FWフェリペ・アヴェナッティも投入してゴール前の人数を増やしたものの、ルーヴァンの堅守を崩しきることができなかった。

 三笘は「後半に入って(展開が)少しオープンになって、前に前に行くところがあって、チームとしてどうやって攻撃するのかを共有できずに勢いで戦ってしまったところがあったので、そこは改善点かなと思います」と振り返る。

 そして「ゴールがチャラになったくらい」と、3失点目のきっかけを作ってしまった自らのミスを悔やんだ。

 左サイドで三笘の寄せが一歩遅れ、相手に危険なスペースへのスルーパスを通させてしまった。結果的にこのワンプレーがルーヴァンにダメ押し点をもたらす要因になってしまったのだった。

「3失点目は(自分も)絡みました。もっと(ボールに)寄せないといけないシーンだったので、反省しないといけないですし、ゴールがチャラになったくらいだと思います。チームの勝利に貢献できなくて悔しいです」

 10月中旬にハットトリックを達成したセラン戦以来となる今季リーグ戦4得点目を挙げて「ゴールは嬉しいです」と述べた三笘だが、「それがチームの勝利に貢献できるかどうかが大事なので、そういった面では、もっともっと、2点、3点取れるようにしないといけないなと思います」と気を引き締めていた。

 慣れない左ウィングバックに挑戦し、途中出場という限られた時間の中で結果を残すことが求められる現場は打破できるだろうか。日本代表でも才能の片鱗を見せはじめている三笘のさらなる成長は、日本サッカー界全体にとっても重要な意味を持つに違いない。

(取材・文:舩木渉)